仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC):直近高値上抜けまでは下落警戒

ビットコイン(BTC)は28日の米国の個人消費支出(PCE)を発表を受け下落が続いていたが、昨日(30日)深めの押し目を形成後、日足中期HMA(81,202.2ドル付近)の下抜けに挑戦し反発した。
今回反発したライン(81.202.2ドル付近)は前回上昇の押し目であることから、意識されるポイントであり1時間足MACDの下落率が30日の安値より少ないことから、短期的な下落は一旦勢いが収まると推測する。

しかし、4時間足レベルでは下髭陰線が連続しているが、まだ下落の勢いが減少したとは判断できない。そのため、4時間足中期HMAおよび直近高値(83,614.4ドル付近)を上抜けするまでは下落への警戒が必要だろう。
なお、再び下落の値動きとなり日足中期HMA(81,202.2ドル付近)を下抜けした場合は、79,911.3ドル付近までの下落の可能性が高いと推測する。
イーサリアム(ETH):1,757.64ドル付近がサポート

イーサリアム(ETH)は下落の値動きを続け、本日日足中期HMA下抜けに挑戦したが反発した。現状ローソク足では下落トレンド終了のサインは出ていないが、1時間足MACDがダイバージェンスとなっているため、短期的な下落勢いは一旦減少すると思われる。
だが、少なくとも明確な戻り高値ライン(1,847.39ドル付近)を価格が上抜けするまでは日足中期HMAから1,757.64ドル付近までの下落を警戒する必要はあるだろう。

日足を見ると、3月26日から始まった下落は3月11日までの下落と比べるとMACDの下落率が少ないことが分かる。そのため、短期的な値動きから1,757.64ドル付近がサポートラインとなる可能性が高いと判断できる。
上記予測通りとなり、下降のトレンドラインを価格が上抜けした場合、2,105.04ドル付近がレジスタンスライン、1,757.64ドル付近をサポートラインとなると思われ、長期的にはこのラインを突破するかで方向感が決まる状態に移行すると推測する。
ソラナ(SOL):中長期は下落目線継続

ソラナ(SOL)は4時間足長期HMAから122.75ドル付近で下落を止められており、1時間足MACDからも下落勢いの減少を読み取れるため、今後1時間足長期HMAを価格が上抜けすれば、短期的な下落の可能性は低くなると予測する。
しかし、1時間足長期HMAを価格が上抜けしたとしても、価格上部に日足短期HMAが控えているため、上昇と判断するためには日足短期HAMの上抜けは必須だろう。

中期的にも日足短期HMAが上限抵抗帯となる可能性が高いため、日足短期HMAを上抜けするまでは下落目線で相場を判断することをおすすめする。
一方、4時間足長期HMAと122.75ドル付近のサポートラインを価格が下抜けした場合も想定する必要がある。4時間足長期HMAと122.75ドル付近を下抜けした場合は直近最安値(111.90ドル付近)と日足中期HMAが一致しているラインまで下落する可能性が高い。
しかし、直近最安値(111.90ドル付近)と日足中期HMAが一致しているラインは強力なサポートと思われるため、中期的な下落の勢いは減少すると推測する。
リップル(XRP):長期レンジ下限での値動きに注目

リップル(XRP)は30日に4時間足中期HMA付近で押し目形成後、短期的下落を続けている。今後前回安値(2.0600ドル)を下抜けすれば1.9545ドル付近まで下落する可能性が高いと思われる。
一方、2.0600ドル付近で反発する可能性も否定できない、しかし、2.0600ドル付近で反発したとしても日足短期HMAを上抜けするまでは下落リスクは続くと推測する。

日足では下落勢いがあることを確認できる。しかし、直下の2.0600ドルから1.9545ドル付近は長期のレンジ下限帯と判断できるチャートとなっている。そのため、今後2.0600ドルを価格が下抜け後は「買い圧」が強くなり不安定な相場になる可能性がある。
以上の状況から、短中期的には下落相場であるが、リスクを考慮し現状は売り判断は控え、反発後の値動きで今後の方針を決めることをおすすめする。
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使用インジケーター
- HMA(ハル移動平均線):短期(20)、中期(80)、長期(320)
- ボリンジャーバンド:期間50、偏差2.5
- MACD:12、26、9
- 一目均衡表(雲):転換線9、基準線26、先行スパン52
※分析で必要時のみ表示 - ライン
- 日足:黄色
- 4時間足:オレンジ
- 1時間足:紫