仮想通貨チャート分析
カルダノ(ADA):大きな値動きの前兆、長期的下落を視野に

カルダノ(ADA)は日足短期HMAを下限、日足中期HMAを上限とした値動きとなっており、4時間足長期HMA、日足中期HMAが価格の上部にあることから、弱気傾向ではあるが、短期的には方向感の定まらない状態となっている。
現在、価格は1時間足長期HMAを下抜けし、1時間足MACDがマイナス圏に入っているため、短期的には下落すると思われる。しかし、下方には日足短期HMAと4時間足ボリンジャーバンドロワーバンドが控えているため、このラインで一旦反発すると予測する。

だが、4時間足ボリンジャーバンドが非常に狭い状態でスクイーズに移行しており、この状態は大きな力を貯めていると判断することもできるため、日足短期HMAを価格が下抜けし、4時間足ボリンジャーバンドがエクスパンションとなれば、短期的には0.6479ドル付近まで下落する可能性が高い。
また、日足短期HMAを価格が下抜けしたことにより長期的な下落トレンドに移行する可能性があるため、各サポートラインで反発したとしても、上昇のダウ理論など確実なサインが出るまでは、下落目線で相場を考える必要があるだろう。
ビットコイン(BTC):明確な上昇サインが出るまでは下落警戒

ビットコイン(BTC)は昨日(17日)一時的に下落圧力が強まったものの、1時間足長期HMAに支えられた状態でわずかに下値を切り上げている。
現在は日足中期HMA上抜けに挑戦しており、4時間足ボリンジャーバンドがスクイーズに移行していることから下落圧が弱くなっていると推測でき、今後、日足中期HMAを明確に上抜けし、1時間足レベルで上昇のダウ理論が確定すれば、短中期的に「強気」に転換する可能性が高い。

日足MACDもデッドクロスしていることから下落圧は弱くなっていると推測できる。しかし、現在価格がある日足中期HMA付近はこれまで下落の起点となっているポイントのため、日足中期HMAを上抜け後、1時間足レベルで上昇のダウ理論が確定するまでは下落リスクを考慮する必要があるだろう。
イーサリアム(ETH):上昇傾向だが明確なサインはまだ

イーサリアム(ETH)は若干上昇傾向にあるが、日足短期HMAと日足中期HMAの間で推移し、1,961.16ドル付近で上昇が止められていると思われる値動きとなっている。
現在の価格帯である4時間足長期HMAと日足中期HMAの間はこれまでも下落の起点となっている価格帯のため、日足中期HMAを含む1,961.16ドルから1,992.85ドルを上抜けしない限り下落リスクは残り続けると推測する。

しかし、4時間足を見るとMACDから下落勢いが減少していると読み取れ、ボリンジャーバンドがスクイーズに移行していることから、中期的には下落から横ばい相場に移行していると思われるチャート配置となっている。
そのため、現状はどちらの方向にも価格が動きやすい状態と考えられることから、今後、価格が上昇・下降どちらに動いたとしても、1時間足レベルで確実にトレンドを確認できた場合にのみポジションを持つなど、慎重な対応が必要な相場状態となっていると推測する。
リップル(XRP):短期的な横ばい相場に移行

リップル(XRP)は現在短中期的に上昇の勢いが減少し、短期的な下落の値動きとなっている。だが、価格直下に日足中期HMA、日足短期HMA、4時間足長期HMAが収束した状態で控えているため、このポイントで下落が止められる可能性が高い。

上位足の移動平均線が集中するポイントで下落が止められた場合、下落の可能性は大きく下がるが、短中期的な上昇トレンドは崩れているため、1時間足長期HMAを価格が上抜けし、1時間足レベルで上昇のダウ理論が成立するまでは横ばい相場が続くと推測する。
一方、上位足の移動平均線が集中するポイントを価格が下抜けし、下降のダウ理論が確定した場合は、売り圧が高まり、1.9545ドル付近までの下落の可能性が高まると予測する。
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使用インジケーター
- HMA(ハル移動平均線):短期(20)、中期(80)、長期(320)
- ボリンジャーバンド:期間50、偏差2.5
- MACD:12、26、9
- ライン
- 日足:黄色
- 4時間足:オレンジ
- 1時間足:紫