現物ビットコインETFの承認がカギか
資産運用会社「Coinshares」によると、先週は世界中の主要なデジタル資産投資商品から、総額約5500万ドル(約80億円)が流出した。暗号資産(仮想通貨)の暴落とSECの現物ビットコインETF承認を巡る地合いの悪さの影響を受けたとみられる。
欧州のデジタル資産運用会社コインシェアーズの週報によると、GrayscaleやBitwise、ProSharesなどの資産運用会社の仮想通貨投資商品は、先々週の2,850万ドル(約41億円)の資金流入から反転し、先週は5500万ドル(約80億円)の資金流出となった。
これは、米国証券取引委員会(SEC)によるアメリカの現物ビットコインETFの認可決定が差し迫ったものではないことを、先週メディアが強調したことによると考えられる。また、先週の仮想通貨の下落により、資産運用総額(AuM)は10%減少した。
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先週はビットコイン商品から総額4,200万ドル(約61億円)の流出が見られ、先々週の流入額を上回った一方、ビットコインをショートする商品は17週連続で資金流出となった。
イーサリアムやポリゴンなどのアルトコインも総額1100万ドル(約16億円)資金流出している。
たった一つ、XRPのみこの傾向に逆行し、17週連続流入が続き、その額は1200万ドル(約17億円)に達した。
地域別では、主にカナダとドイツから資金流出しており、それぞれ、3600万ドル(約52億円)と1100万ドル(約16億円)の流出が見られた。ただし、スイスのみこの傾向に逆行し、総額350万ドル(約5.1億円)の流入となった。