- ビットコイン(BTC):米雇用統計を控え方向感欠く展開、短期HMA下抜けなら107,400ドルを目標
- イーサリアム(ETH):日足中期HMA上抜けと1時間足上昇ダウ成立で4,900ドル視野
- リップル(XRP):日足雲下端と1時間足長期HMA割れなら2.66ドル目安
- ドージコイン(DOGE):0.207ドル割れと下降ダウ成立で0.200ドル付近まで下落余地
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足短期HMAを下抜け
- 1時間足レベルで下降のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 107,400ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近高値、もしくは日足短期HMA直上
ビットコイン(BTC)は現在、111,190ドル付近を推移している。昨日は4時間足一目均衡表雲内で一度下落後に反発を見せたが、いずれの方向にも抜けきれず、中期的には方向感の乏しい展開となっている。特に米雇用統計を控え、市場全体が様子見姿勢を強めていることが背景にある。
しかし、日足レベルでは価格直上に日足中期HMAが位置し、さらに厚みのある日足一目均衡表雲が上方に控えているため、上値は重く売り優勢の状態が継続していると判断できる。したがって今後は日足短期HMAを下抜け、1時間足において下降のダウ理論が成立した局面でショートエントリーを狙うことが有効である。その場合、直近安値水準である107,400ドル付近までの下落が視野に入る。
ただし、雇用統計が弱めに出れば利下げ期待が強まり、一時的にリスク資産への資金流入が起きる可能性がある。その場合は短期的な反発で日足中期HMA付近まで上昇するシナリオも排除できない。しかし、過去の9月の雇用統計発表でのビットコインの値動きの傾向から、一時的に反発しても反転し下落に転じるフェイクアウトの可能性が高いため4時間足レベルで下降トレンドが確認されるまでは様子見に徹するべきだ。
一方で強い結果が出れば利下げ観測が後退し、テクニカルで想定される下落シナリオが加速する展開となる可能性が高いと見る。どちらの場合でも不安定な値動きになる可能性が高いことから、雇用統計後に再度シナリオを構築するか雇用統計前の手じまいを推奨したい。
なお、中長期的には107,400ドルを明確に下抜けた際に、4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを伴う強い下落が加速すれば、100,000ドル付近までの深い調整を想定できる局面となる。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ロング(中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足中期HMAを価格が上抜け
- 1時間足レベルで上昇のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 4,900ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
イーサリアム(ETH)は現在、4,320ドル付近を推移している。昨日は4,500ドル付近のレジスタンスラインで上昇が抑えられ、その後下落したものの、現在は4,300ドル付近で下げ止まりの様子を見せている。
直近の値動きからは、4,500ドルを上限とし、4,300ドルから4,200ドルを下限とするレンジ相場の状態と判断できる。このレンジは外部要因がなければ継続する可能性があり、日足中期HMAを上抜けするか、あるいは日足一目均衡表雲に突入するまでは明確な方向感が出にくい展開と考えられる。ただし、価格下部には日足長期HMAおよび日足一目均衡表雲が控えているため、押し目買い基調を意識しつつ、日足中期HMAの突破を待つ局面である。
戦略としては、日足中期HMAを上抜けし、1時間足で上昇のダウ理論が成立した際には4,900ドル付近を利確目標としたロングエントリーが有効となる。一方で、リスク管理として日足一目均衡表雲に価格が突入し、4,200ドルを下抜けた場合のシナリオも考慮しておく必要がある。想定レンジ下限割れの際には押し目待ちではなく一時的な撤退を優先し、損切り目安は直近安値を基準とするのが妥当といえる。
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ショート(中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足一目均衡表雲下端、1時間足長期HMAのラインを下抜け
- 4時間足長期HMA、4時間足一目均衡表雲を上抜けしない状態で4時間足レベルの下降のダウ理論が成立(1時間足中期HMA下抜け)
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 2.66ドル付近
- 損切り目安:
- 1時間足中期HMA直上
リップル(XRP)は現在、2.80ドル付近を推移している。昨日から4時間足長期HMAと4時間足一目均衡表雲に上値を抑えられ、下落基調を強めつつあるが、依然として日足一目均衡表雲下端および1時間足長期HMAを明確に下抜けできていない状況だ。
しかし、日足レベルでは安値を更新しており、日足・4時間足のMACDからも下落優勢の兆候が読み取れる。そのため今後は日足一目均衡表雲下端と1時間足長期HMAを下抜けし、さらに4時間足長期HMAや4時間足一目均衡表雲を上抜けない状態で4時間足レベルの下降のダウ理論が成立した場合、短期的には2.66ドル付近までの下落を狙える局面となる。
中長期的には、こうした下落が進行し4時間足ボリンジャーバンドが拡大する場合には、2.34ドル付近までの一段安も視野に入る展開が想定されだろう。
ドージコイン(DOGE)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 4時間足レベルで下降のダウ理論が成立(1時間足中期HMAを上抜け後、押し目を形成し1時間足中期HMAを下抜け)
- 0.207ドルを下抜け
- 4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを確認
- 1時間足レベルで下降のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 日足長期HMA付近(0.200ドル~0.195ドル付近)
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近高値
ドージコイン(DOGE)は現在、0.214ドル付近を推移している。昨日は4時間足長期HMAを一時的に上抜けたものの維持できず下落に転じ、現在は日足短期HMA付近でのもみ合いとなっている。
相場環境としては価格上部に日足・4時間足一目均衡表雲および日足中期HMAが控えており、上値の重い展開が続いている。ただし、0.207ドル付近で複数回下げ止まりが確認されており、現状では4時間足レベルで下降のダウ理論が未成立である。また、4時間足ボリンジャーバンドがスクイーズしていることからも、0.207ドルを明確に下抜けしない限りエントリーは難しい状況といえる。
今後、0.207ドルを割り込み、4時間足レベルで下降のダウ理論が成立し、加えてボリンジャーバンドのエクスパンションが確認されれば、日足長期HMA付近の0.200ドルから0.195ドルまでの下落を狙えるだろう。損切りは直近高値を基準とするのが妥当である。
長期的には、上記が成立した後、日足長期HMAを下抜けした場合に下落圧力が一段と強まると考えられる。その際、日足ボリンジャーバンドロワーバンドの拡大が伴えば、最終的には0.144ドル付近までを目標とした下落シナリオも想定される。
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- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7