米イーサリアム投資企業ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BMNR)は8日、イーサリアム保有量の最新データを公開した。12月7日午後4時(米東部時間)時点で386万4,951 ETHを保有しており、これはイーサリアム総供給量の3.2%超に相当する。暗号資産・現金保有総額は132億ドル(約2兆520億円)に到達し、内訳はイーサリアム約121億ドル、ビットコイン193 BTC、エイトコホールディングス株式3,600万ドル相当、現金10億ドルとなっている。
週間購入量が前月比156%増
同社は過去1週間で13万8,452 ETH(約680億円相当)を取得。11月17日週の週間取得ペース5万4,156 ETHと比較すると、買い増し規模は156%拡大している。会長のトム・リー氏は買い増し加速の理由として、12月3日実施のイーサリアム大型アップグレード「Fusaka」によるスケーラビリティ向上、米連邦準備制度理事会(FRB)の量的引き締め終了と12月10日の追加利下げ見通し、10月10日の市場清算イベントから8週間以上経過したことによる市場安定化を挙げた。
ビットマインは2026年初頭、独自のステーキングソリューション「メイド・イン・アメリカ・バリデーター・ネットワーク(MAVAN)」を展開する。リー氏はこれを「ベストインクラスの安全なステーキングインフラ」と説明し、イーサリアム保有戦略の収益化を本格化させる狙いがある。
同社は12月の会長メッセージで「暗号資産スーパーサイクルは健在」と題し、2026年の強気見通しを示した。リー氏は「現在の暗号資産採用率には大幅な上昇余地がある。ウォール街があらゆる資産をブロックチェーン上でトークン化する変革が到来する」と分析している。
関連:ビットマイン、約253億円相当のイーサリアム追加購入──サイクル天井は「12〜36か月先」予測
ビットマインの暗号資産保有額は、ストラテジー(旧マイクロストラテジー、ビットコイン66万BTC保有で約590億ドル)に次ぐ世界第2位の規模だ。イーサリアム保有量では世界最大を維持する。また、同社は2026年1月15日にラスベガスのウィン・ラスベガスで年次株主総会を開催予定で、「イーサリアム総供給量の5%取得」目標に向け、現在3分の2の進捗率にあると発表している。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.5円、1 ETH=3,139ドル)




