ビットコイン
BTCは1日、6万8,000ドル付近で2日連続の陽線を確定した。一見底堅く見えるビットコイン市場だが、オンチェーンの動きからは不安要素も複数確認されている。
流動性変化率がマイナス、市場構造の弱さが顕著に
オンチェーン分析プラットフォームのアルファエクストラクトは1日、公式Xにて「ビットコイン市場は一見強気に見えるが、実態はそれほど楽観できない」と指摘した。
流動性の観点から見ると、13週間ベースにおける変化率はマイナス6.7%まで低下し、さらに加速度もマイナス10.5%と大きく落ち込んでいる。この結果、市場の活況を測る指標は44.5付近にとどまり、「減速局面」を示唆している。つまり、流動性そのものは高いものの、増加ペースが急激に鈍化している状態である。
価格だけを見ると、ビットコインは比較的底堅く見えるが、流動性から算出される理論的な適正価格である4万5,300ドル付近と比較すると、実に約46.7%も上振れている状況だ。さらに、現在の価格は6万9,400ドル付近のレンジ上限帯にも接近しており、慎重な見方が必要な局面と言える。
現在の値動きは、「上昇トレンドの再開」を示しているように見えるが、実際は「流動性の支えが弱まりつつある中で、価格だけが粘っている状態」だ。このような局面では「表面的な強さに惑わされて、積極的に流れに乗るのではなく、むしろ慎重に状況を見極める姿勢が必要だ」とアルファエクストラクトは締めくくった。
買い注文の大半はショートカバーか
テクニカル分析アナリストのJDK Analysis氏は1日、自身のXにて「現在の強気構造は偽物である可能性が高い」と指摘した。
現在のビットコインは、重要なトレンドライン上で踏みとどまっている状況にあり、ここからの動き次第で大きく方向性が分かれる分岐点に位置している。このラインで反発できれば上昇トレンドが継続し、高値更新の展開も視野に入るが、逆に割り込む場合は6万ドル付近のレンジ下限が意識されるだろう。
そんな中、実際に市場の中身を見ていくと、やや注意すべき構造が見えてくる。現物市場では売りが優勢となっており、実際のビットコインが市場に供給されている状態だ。
先物市場では積極的な買いが入っているように見えるが、これは新規の強い買いではなく、ショートポジションの解消、いわゆるショートカバーの可能性が高い。実際に未決済建玉は減少しており、ポジションの解消が進んでいることが確認されている。
つまり現在の市場では、実際には売り圧力が増しているにもかかわらず、ショートの解消によって一時的に価格が支えられている状況だ。チャートだけ見ると底堅く見えるが、実態は持続性のない一過性のサポートで、危ういバランスの上で価格が成り立っている。
このショートカバーが一巡し、支えがなくなった場合、市場には売り圧力だけが残ることになり、価格は下方向に動きやすくなる可能性が高い。実際、現時点のオーダーフローを見る限りでは、やや下方向を示唆するシグナルが優勢だ。
ただし相場は常に変化するため、「もし現物市場で実需の買いが入り、継続的な上昇の流れが確認されれば、一気にシナリオが反転する可能性もある」とJDK Analysis氏は締めくくった。
ビットコインは、現在も安値を切り上げながらやや強気な値動きを見せているが、これを相場転換のシグナルとするのはまだ時期尚早かもしれない。流動性の増加や現物買いなど、明確な構造の変化が確認されるまで、慎重な姿勢が求められるだろう。
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