米金利の利下げ期待により、ビットコインへの資金流入が加速
資産運用会社「Coinshares(コインシェアーズ)」によると、先週(6月3~9日)は全世界の主要な上場取引型金融商品(ETP)は20億米ドル(約3,147億円)の純資金流入となった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が高まりを反映しているようで、全ETPの運用資産総額(AuM)の合計は今年3月以来初めて1,000億米ドル(約15兆円)を超えた。

欧州の仮想通貨運用会社コインシェアーズの週報によると、ブラックロックやフィデリティ、グレースケール、プロシェアース、21シェアーズなどの資産運用会社の仮想通貨投資商品(ETF含む)は、20億米ドル(約3,147億円)の純資金流入となった。
ETP全体の取引量は1週間で128億米ドル(約2兆円)に上り、前週から55%増加した。異例なことに、ほぼすべてのプロバイダーで流入が見られ、上場以来ほぼ毎日流出が続いていたグレースケールでさえ流入となった。
コインシェアーズのリサーチ部門責任者ジェームズ・バターフィル氏は、このセンチメントの好転は米国の予想よりも弱いマクロ経済指標への直接的な反応であり、金融政策の利下げ期待を前倒ししたものだと考察している。

出典:coinshares

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地域別では、先週は米国が流入総額19.8億米ドル(約3,115億円)と大半を占め、週初日には過去3番目に多い1日あたりの流入額を記録した。下図に示す通り、かつてグレースケールは圧倒的シェアを誇っていたが、毎日の資金流出と他ETPの成長により、いまやブラックロックと拮抗するラインまで転落している。
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出典:bitcointreasuries

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銘柄別では、引き続きビットコインが流入の大半を占めた。ビットコインをショートするETPからは3週連続で総額530万ドル(約8.3億円)の流出となり、投資家はショートポジションを徐々に解消しているようだ。
イーサリアムは3月以来最高の流入額6,900万ドル(約108億円)を記録したが、ジェームズ氏は米国証券取引委員会(SEC)が現物ETFを許可するという意外な決定を下したことへの反応と思われる。
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(2024年6月13日 タイトルを修正しました)