世界最大手の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは9日、アプリ内から直接オンチェーン予測市場に参加できる新機能「Prediction Markets」の提供を開始した。BNBスマートチェーン上の予測市場プラットフォーム「Predict.fun」との統合により実現したもので、バイナンスのスポット・ファンディング口座の残高をそのまま使って取引できる。
ワンクリックで予測市場に参加、ガス代はバイナンスが負担
予測市場とは、スポーツの試合結果や経済指標、暗号資産の価格動向など将来の出来事について「YES」か「NO」のポジションを取る仕組みだ。各結果のシェアは0.01ドルから0.99ドルの間で価格がつき、市場参加者の集合知に基づいた確率を反映する。予測が的中すればシェアは1ドルで決済される。
バイナンスの新機能では、ユーザーは複雑なウォレット設定やブリッジ操作なしに参加できる。初回アクセス時にKeyless MPC技術に基づくバイナンス・ウォレットの予測アカウントが自動生成され、以降はワンクリックで取引が可能だ。取引・決済のガス代はすべてバイナンス側が負担する。
注文形式は成行注文と指値注文の両方に対応しており、従来のオンチェーン予測市場と比べてCEXに近い操作感を実現している。
注意すべき点として、バイナンス自身は予測市場の取引相手方(カウンターパーティ)ではない。あくまでバイナンス・ウォレットを通じて第三者DApp(Predict.fun)へのアクセスを提供する形態だ。サービス提供元はBinance Barbados Limitedで、地域によっては利用できない場合がある。なお、バイナンス・ジャパンはこの機能を提供しておらず、日本居住者は利用できない。
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予測市場はポリマーケットの成功以降、暗号資産業界で急成長しているセグメントだ。バイナンスのように3億人超のユーザーを抱えるプラットフォームが参入したことで、オンチェーン予測市場への資金流入がさらに加速する可能性がある。




