暗号資産(仮想通貨)アナリストであるMoustache氏(@el_crypto_prof)は10日、市場全体に占めるステーブルコインの比率を示す指標「USDTドミナンス」が、週足チャートで弱気シグナルを発したと報告した。
過去3回の事例が示すアルトコインラリーの法則
Moustache氏が示すシグナルとは、2本の移動平均線の差をもとに相場の方向性と勢いを計る指標「MACD」において、短期線が長期線を下抜ける動きである「ベアリッシュクロスオーバー(弱気転換)」だ。同氏によれば、過去3回このシグナルが出現したいずれの局面でも、アルトコイン市場では大幅な上昇(ラリー)が発生してきたという。
投稿内のチャートでは、「2023〜2024年のラリー」「2024年米大統領選前後のラリー」「2025年のラリー」の3つの事例を明示。今回で4度目のラリー出現を示唆した。同氏は「遅すぎるくらいだ、準備万端だ」と高揚感を示し、次のアルトコインラリーへの強い期待感を示している。
アルトコイン時価総額チャートにも注目、月足MACDで強気転換
Moustache氏はドミナンス指標のみならず、アルトコインの時価総額チャートにも注目している。同氏は1日、同チャートが月足MACDで「ブリッシュクロスオーバー(強気転換)」を形成したと報告している。
2020年に同シグナルが出た際は、その後数ヶ月にわたるアルトコインラリーが始まったと強調。加えて、価格が下落方向に収束しながら推移するチャートパターン「フォーリング・ウェッジ」からの上方ブレイクアウトが目前に迫っているとも述べ、週足・月足の複数の時間軸にわたって強気シグナルが重なる局面とみている。
日足では逆シグナルが点灯、時間軸の違いが生む強気・弱気の対立
一方、暗号資産トレーダーのMister Crypto(@misterrcrypto)は6日、同じくUSDTドミナンスの日足チャートに着目。上昇継続を示す「ブルフラッグ(強気フラッグ)」のブレイクアウトとリテストが完了したと分析している。
一般にUSDTドミナンスの上昇は、投資家がリスク回避姿勢を強めた状態を示すとされ、アルトコイン市場には逆風となりやすい。同氏はこの動きについて、「アルトコインには良くない」と見解を示した。
なお、執筆時点のUSDTドミナンス日足チャートでは、リテスト後にウェッジ内へ回帰する動きを見せている。次の方向感が出るまで膠着した動きになる可能性も予想されそうだ。

同じUSDTドミナンスでも、時間軸や着目するパターンの違いで市場の見方は異なる。アルトコイン市場が歴史的パターンを再現するのか、それとも今回は異なる結果となるのか。今後の市場動向に引き続き注目していきたい。
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