国内上場WHDC、1億円規模のビットコイン購入を開始──株主優待にも活用

伊藤 将史
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
Highlights
  • 東証スタンダード上場のWHDCが、当面1億円を限度としたビットコイン購入を12月4日より開始
  • 2026年2月末時点で3,000株以上保有する株主を対象に、総額1,540万円相当のビットコインを抽選で贈呈
  • 株主優待の受け取りには、業務提携先FINX JCrypto運営の暗号資産取引所コインエステートでの口座開設が必須

東証スタンダード上場の「THE WHY HOW DO COMPANY(WHDC、証券コード:3823)」は4日、当面1億円を限度としてビットコイン(BTC)の購入を開始したこと、およびビットコインを活用した株主優待制度を導入することを発表した。

当面1億円を限度に購入、Web3事業への展開も視野に

WHDCは4日よりビットコインの購入を開始した。発表によると、これは同日公表された「ビットコインを活用した株主優待制度」の原資を調達するためのものとされている。

今後の継続的な株主優待の実施も見据え、余裕を持たせた保有計画とするため、当面は1億円を限度として購入を進める方針だという。購入の時期や価格については、総合的に判断して適宜実施するとしている。

また、同社は暗号資産(仮想通貨)取引所のソフトウェア開発やNFT販売など、ブロックチェーン技術に関する実績を「すでに有している」と言及。今回のビットコイン保有を契機として、Web3やブロックチェーン技術分野での事業展開も視野に入れ、業績向上と株主重視の経営を目指すとしている。

ビットコインが当たる株主優待制度

同日発表された株主優待制度は、2026年2月28日時点の株主名簿に記載された、3,000株(30単元)以上を保有する株主を対象とする。

対象者の中から抽選で、総額1,540万円相当のビットコインが贈呈される。内訳は、100万円相当が1名、20万円相当が2名、1万円相当が1,000名などとなっている。

優待の受け取りには、業務提携先であるFINX JCrypto株式会社が運営する暗号資産取引所コインエステートの口座開設が必要となる。

WHDCは、2004年に設立され、携帯端末管理システムの開発、IT教育事業やエンタテインメント事業などを多角的に展開してきた。現在の事業については、ホームページにて「M&A業界における総合ディベロッパーのような唯一無二の存在を目指していきます」としている。

ビットコインの戦略的保有を行っている同種の企業と比べると購入額の規模は大きくないものの、新たなビットコイントレジャリー企業として、同社の動向は注目を集めそうだ。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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