NFTマーケットプレイス「HEXA(ヘキサ)」を運営するメディアエクイティは28日、東武トップツアーズと連携して富山市の関係人口創出事業「TOYAMAみらい市民パスポート」の第2弾募集を開始した。発行枚数は1,000枚で取得費用は無料、募集期間は5月11日まで。応募多数の場合は抽選となる。
第1弾は定員の2.4倍が応募──20〜30代・移住検討層が中心
第2弾の実施は、2026年1月に行われた第1弾の成功を受けたものだ。第1弾は募集開始からわずか5日で発行予定枚数1,000枚を超過し、最終的に2,433件の応募が集まった。応募者の約75%が20〜30代、約6割が移住を検討中と回答しており、富山市に継続的に関わりたいという若年層の需要が数字として可視化された。
対象は富山県外に居住し「富山市が好き」という人で、パスポートのデザインは富山県出身のマンガ家・山口さぷり氏が手がけている。
NFTだから実現する「関係が終わらない仕組み」
従来の自治体の関係人口施策は、観光やイベントで一度接点を持っても、その後の関係が途切れるケースが多かった。TOYAMAみらい市民パスポートはこの課題に対して、NFT保有を入口としたオンラインコミュニティの仕組みで解決を図っている。
パスポート保有者は、HEXA上のNFT保有者限定コミュニティに参加でき、富山市の公式情報(移住・Uターン支援、ふるさと納税、イベント案内等)を継続的に受け取れる。アンケートや意見募集を通じた地域づくりへの参加や、同じく富山市に関心を持つ仲間との交流も可能だ。NFT保有がコミュニティ参加の条件となるため、関心度の高い層だけが集まる設計になっている。
パスポート保有者の特典
特典として、富山市ガラス美術館の入館料無料(常設展・企画展)、富山駅前コワーキングスペース「スケッチラボ」の2時間利用無料(ドリンク付き)、抽選で市内ホテル宿泊券・体験チケットが当たるプレゼント企画への参加権が用意されている。実際に富山市を訪れるきっかけとなる特典設計で、デジタルの接点をリアルの来訪につなげる狙いだ。
全国の自治体が人口減少と向き合う中、NFTを活用した関係人口の可視化・育成モデルとして、今回の取り組みは他の自治体にとっても参考になる事例となっている。



