米テクノロジー企業「Strategy(ストラテジー、旧マイクロストラテジー)」は25日、8月18日から24日にかけて約3,081 BTCを約3億5,690万ドル(約526億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は632,457 BTCに達し、評価額は約10兆円にのぼる(8月25日時点の市場価格ベース)。
ビットコイン強気継続、含み益は約3.5兆円に
今回の購入価格は1 BTCあたり約115,829ドルで、これにより同社の平均取得価格は1 BTCあたり約73,527ドルとなった。今回の購入は、クラスA普通株式および優先株(STRK、STRF、STRD)のATMプログラム(株式売却枠)による収入を原資としている。
具体的には、以下のような株式の売却が行われた。
- クラスA普通株式:約87万株(約3億990万ドル/約456億円)
- STRK:約21万株(約2,040万ドル/約30億円)
- STRF:約23万株(約2,660万ドル/約39億円)
- STRD:約944株(約10万ドル/約1,474万円)
8月24日時点で、総額約7兆円相当の発行枠が以下のとおり残っており、今後も同様の手法でビットコインを追加購入する余力がある。
- クラスA普通株式:約167億ドル(約2.4兆円)
- STRK:約204億ドル(約3兆円)
- STRF:約18億ドル(約2,654億円)
- STRD:約41億ドル(約6,045億円)
- STRC:約42億ドル(約6,193億円)
ストラテジーによるビットコイン購入履歴をリアルタイムで追跡できる「saylortracker.com」によると、同社の含み益は約239億ドル(約3.5兆円)に達している。

残された7兆円規模の枠を活用すれば、理論上はさらに数十万BTCを取得することが可能であり、「クジラ」としての存在感は一層強まっている。今後は、規制当局や投資家が「企業財務としての健全性」と「市場における価格形成への影響力」の双方をどのように評価するかが注目される。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.49円、1 BTC=16,449,795円)