好材料が続々、わずか12分で6億ドル調達
Solana(ソラナ)公式Xアカウントは’14日、「ウォール街が閉まっていても、ソラナは休まない(While Wall Street was closed, Solana stayed open for business.)」と投稿。先週1週間でソラナエコシステムがいかに活発に活動していたかを伝える一連の発表を行った。
まず市場で注目を集めたのは、その驚異的な資金調達力だ。ミームコインを容易に作成できるプラットフォームとして知られる「pump.fun(パンプファン)」が実施したトークン発行において、わずか12分間で6億ドルもの資金を集めた。特筆すべきは、その大部分である4億4,800万ドルがソラナのネットワーク上で直接的に調達されたという事実である。ソラナは加熱する需要の中でもスムーズに稼働し、その安定性を再確認させた。
さらに、機関投資家向けの暗号資産(仮想通貨)取引所として1.4兆ドル以上の取引量を誇る「Bullish(ブリッシュ)」が、その中核インフラをソラナへと移行する計画を発表した。カストディ(資産管理)から決済、取引、清算に至るまで、事業の根幹をソラナ基盤のステーブルコインで運用するという。これは、ソラナが実用的なブロックチェーン基盤として、より幅広い用途への展開を視野に入れた採用が進んでいることをうかがわせる動きだ。
今回の動きは、日本の伝統的金融業界にも波及している。日本のふくおかフィナンシャルグループ傘下にある「みんなの銀行」が、デジタル資産の専門企業である「Fireblocks(ファイヤーブロックス)」および「TIS(ティーアイエス)」と提携。ソラナの技術を活用し、決済システムや現実資産のトークン化(RWA)、そして清算業務に関する共同研究を開始することを明らかにした。
そして、規制下にあるデリバティブ市場でも、ソラナの存在感は際立っている。ソラナ(SOL)先物の累計取引高が、シカゴ・マーカンタイル取引所などを傘下に持つ「CME Group(CMEグループ)」で40億ドルを突破した。これは、ソラナが市場で一定の流動性と信頼を確保しつつあることを示す数字であり、金融資産としての注目が高まりつつあるともいえるだろう。
その他にも、開発者向けのツールキットや、異なるブロックチェーン間での資産移動を可能にするブリッジ機能など、エコシステムを豊かにする発表が相次いでいる。
ソラナは、個人投資家による強い支持から、機関投資家の採用、さらには伝統的金融機関との連携に至るまで、さまざまな層でその影響力を広げている。「高速」「低コスト」といった技術的な優位性を背景に、エコシステムは今後も着実に拡大し、仮想通貨市場における地位をより一層強固なものにしていくのではないだろうか。
関連:ソラナ(SOL)の今後と将来性は?高騰要因や価格予想を徹底解説
関連:MEXC、pump.funの独自トークン「PUMP」をLaunchPadで取り扱い—7月12日から申込開始