決済サービス大手のShift4(FOUR)は22日、グローバルステーブルコイン決済基盤の提供開始を発表した。世界中の数十万の加盟店が、従来の銀行営業時間の制約を受けることなく、24時間365日いつでも資金を受け取り、移動できる。
主要ステーブルコイン・複数チェーンに対応
Shift4の新基盤では、加盟店は銀行振込の代わりに、USDC、USDT、EURC、DAIなどの主要ステーブルコインで決済を受け取ることができる。また、イーサリアム、ソラナ、プラズマ、ステラ、ポリゴン、TON、ベースなど7つのブロックチェーンネットワークから選択可能だ。
従来の銀行決済では、営業時間の制約や処理遅延が課題となっていたが、ステーブルコインを活用することで、加盟店はより迅速に資金にアクセスできる。特に、グローバルに展開する企業にとって、時差や休日に左右されない資金移動の柔軟性は大きなメリットとなる。
Shift4の暗号資産担当ディレクター、ピエトロ・モラン氏は「Shift4がグローバル企業へと成長する中で、このサービスは世界中のビジネスを支援する。ステーブルコインが現代の決済エコシステムで果たす役割は拡大し続けており、24時間365日のグローバル経済において、より多くの企業が柔軟性とスピードを求めているのは当然だ」と述べた。
同社は、統合決済・コマーステクノロジーのグローバルリーダーとして、世界中の数十万の企業に対し、年間数十億件の取引を処理している。今回のステーブルコイン決済基盤の導入により、消費者の支払い手段や加盟店の決済方法にかかわらず、あらゆる形態のコマースを支える姿勢を鮮明にした。
ステーブルコインの決済利用は、米国で7月にGENIUS法が成立したことで規制枠組みが整備され、企業の採用が加速している。Shift4の取り組みは、伝統的な決済事業者による暗号資産統合の新たな潮流を示している。
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