「セムラー・サイエンティフィック」ビットコイン追加購入|保有量3,192 BTCに

JinaCoin編集部
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米医療機器メーカー、ビットコイン投資で財務戦略を強化

米医療機器メーカー「Semler Scientific(セムラー・サイエンティフィック)」は4日、2025年1月11日から2月3日にかけて871 BTCを約8,850万ドル(約137億円)で追加購入したと発表した。1 BTCあたりの平均購入価格は約101,616ドルだった。

これにより、同社のビットコイン保有総量は3,192 BTCに達し、購入総額は約2.8億ドル(約429億円)、平均取得価格は1 BTCあたり87,854ドルとなった。

この購入資金には、1月に実施したシニア転換社債の発行と、米医療機器メーカー「Monarch Medical Technologies(モナーク・メディカル・テクノロジーズ)」への投資の一部を売却して得た資金が用いられた。

セムラー・サイエンティフィックの会長であるエリック・セムラー氏は、「ビットコインの備蓄を増やす取り組みが順調に進んでいることに興奮している」とコメントした。また、転換社債の発行が投資家の需要を大きく上回る形で成功したことを強調した。

同社はまた、ビットコイン購入戦略の成果を測定するための指標として、「BTC Yield(ビットコイン利回り)」を主要業績評価指標(KPI)として使用している。BTC Yieldは、ビットコイン保有量と想定希薄化後発行済株式数の比率変化を示す指標であり、ビットコインの購入が株主価値の向上にどの程度寄与しているかを測ることを目的としている。

発表によれば、2025年1月1日から2月3日までの期間におけるBTC利回りは21.9%であり、2024年7月1日からの累積BTC利回りは152.2%に達した。

ビットコインを財務戦略に取り入れる企業が増える中、セムラー・サイエンティフィックは最前線を進んでいる。本業の医療機器事業を維持しながらビットコインを活用する同社の戦略は、新たな企業モデルの可能性を示す。しかし、市場変動や規制の影響は依然として大きく、長期的な成否は不透明だ。今後、同社がリスクを管理し、企業価値向上につなげられるかが注目される。

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