リップルCEO、SECとの4年に及ぶ法廷闘争に勝利宣言

JinaCoin編集部
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SECの過剰な規制に終止符?Rippleの裁判結果が示す新たな展望

米暗号資産(仮想通貨)関連企業「Ripple(リップル)」CEOのブラッド・ガーリングハウス氏は19日、米国証券取引委員会(SEC)がリップル社に対する控訴を取り下げる見込みであることを発表し、長年続いた法的闘争の終結と、その勝利を宣言した。

ただし現時点で、この控訴取り下げについてSECからの正式発表はなく、ガーリングハウス氏によれば「SEC委員会の投票を経て正式に決定される」とのことだ。

このニュースを受けて、XRPの価格は11%以上急騰した。

出典:CoinMarketCap

リップルは、国際送金の効率化を目的としたブロックチェーン技術を提供する企業であり、そのネイティブ通貨であるXRPは広く取引されている。SECは2020年、リップルがXRPを未登録証券として販売したとして提訴した。この訴訟は、仮想通貨業界全体に影響を与えるものとして注目され、長期間にわたり激しい争いが繰り広げられてきた。

ガーリングハウス氏は、動画内で「ついにこの裁判が終結した」と発表した。さらに、「この裁判は最初から誤ったものだったと私には明確だった」と述べた。さらに、今回のSECの控訴取り下げについて「この闘いはついに終結し、今日は勝利の日であり、SECの遅すぎた降伏の日だ」と述べた。また、「我々はすべての重要な法的ポイントで勝利し、XRPが証券ではないことを証明した。それが今や法律となった」と強調した。

また、同氏は「SECこそが市場操作を行い、正義を求めるのではなく勝つことだけを目的としていた」と批判。SECによる訴訟の結果、XRPは「この裁判によってXRP保有者から150億ドルの価値が失われた」と指摘した。

今回の裁判の結果により、リップルは仮想通貨業界における重要な前例を築いたことになる。ガーリングハウス氏は、「今日のニュースは、政府を使って仮想通貨業界を攻撃した者たちの敗北を意味する」と述べた。また、「今こそ、米国を仮想通貨の中心地とする時だ」と発言し、今後の展開に期待を寄せた。

リップルの勝訴は仮想通貨業界にとって重要な意味を持つ。今後、規制の明確化が進めば、企業の参入障壁が下がり、業界全体の発展が期待される。一方で、SECの対応次第では、さらなる規制強化の可能性も否定できず、市場の動向を慎重に見守る必要がある。

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