東証スタンダード上場のクオンタムソリューションズ株式会社(コード:2338)は22日、連結子会社GPT Pals Studio Limited(香港法人)によるビットコインの追加取得について発表した。8月19日から21日の3日間で合計5.226BTCを60万ドル(約8,900万円)で取得し、総保有量は14.19 BTCに達した。
段階的な購入戦略で平均取得単価を安定化
今回の追加取得は3日間にわたって実行された。8月19日に1.730 BTC(平均取得単価115,581ドル、取得価額20万ドル)、20日に1.750BTC(平均取得単価114,308ドル、取得価額20万ドル)、21日に1.746 BTC(平均取得単価114,577ドル、取得価額20万ドル)をそれぞれ取得した。
これにより、同社の累計ビットコイン保有量は14.190BTC、総取得額は163万4,764ドル(約2.43億円)に達している。全体の平均取得単価は115,205ドル(約1,701万円)となっている。
7月発表の大型投資計画を着実に実行
同社は7月23日に連結子会社を通じた暗号資産(仮想通貨)投資事業の開始を発表し、今後12ヶ月で最大3,000BTCの保有を目標とする大型計画を明らかにしていた。この目標達成のため、インテグレイテッド・アセット・マネジメント・アジアから最大1,000万ドルの資金調達を実行している。
また、7月28日にはデジタル資産サービスプロバイダーのTDXストラテジーズとの業務提携も締結し、専門的な財務管理サービスやトレーディングサポート、サイバーセキュリティおよびカストディサービスを受ける体制を整備している。
8月4日の初回取得(0.999 BTC)から約3週間で、同社は着実にビットコイン保有量を拡大させており、計画的な投資戦略を実行している状況だ。
業績への影響は慎重に評価
同社は2026年2月期の連結業績予想を非開示としており、今回のビットコイン取得についても業績予想には織り込んでいない。保有するビットコインは四半期ごとに時価評価され、評価損益が損益計算書に計上される予定だ。
業績への影響が判明した場合は速やかに開示を行うとしており、今後も追加取得を継続する方針を示している。
3,000BTCの最終目標が達成されれば、世界の企業ビットコイン保有量ランキングでもトップ25圏内に入る規模となり、日本企業としてはメタプラネットに次ぐ大型保有企業となる見込みだ。
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※価格はクオンタムソリューションズ株式会社のリリース資料内の数値を使用