1兆円相当のビットコイン移動について、破産管財人「弁済開始や売却はない」
2014年に破産した暗号資産(仮想通貨)取引所「Mt.Gox(マウント・ゴックス)」のものとされるウォレットが、28日早朝に1兆円相当のビットコインを移動した件について、同社の破産管財人である小林伸明弁護士は正式に回答し「弁済を行ったり、ビットコインやビットコインキャッシュを売却した事実はない」と述べた。
この問題は、マウントゴックスのものとされるウォレットが28日10時41分(日本時間)から、保有する245,412BTC(約2.5兆円相当)のうち、合計107,520BTC(約1.1兆円相当)を所有者不明のアドレスに移動したことに端を発する。
関連:マウントゴックス、1.1兆円相当のビットコインを移動|売却間近か
マウントゴックスは、今年10月末までにビットコイン現物または現金で弁済を行うと発表しているため、「弁済が始まるのではないか」「売却されたのではないか」という憶測が広がっていた。
また約2.5兆円の巨大な売り圧の可能性にマーケットも反応し、ビットコイン価格は一時2,100ドル以上下落した。

出典:tradingview
この騒動を受けて破産管財人の小林弁護士は28日未明に以下のように声明を発表した。
「最近、管財人に対し、ビットコイン及びビットコインキャッシュの管理状況について問い合わせや強い懸念が寄せられていますが、現時点で管財人は、弁済を指定仮想通貨取引所等を通じて行ったことはなく、また弁済のためにビットコイン及びビットコインキャッシュを売却したことはありません」
「管財人は現在、ビットコイン及びビットコインキャッシュを安全に管理しています」
また、経営破綻時のCEOであったマルク・カルプレス氏も自身のXを更新し「私の知る限り、マウントゴックスに問題はありません」と述べた。
私の知る限り、MtGox に問題はありません。管財人は今年中に行われるであろう分配に備えてコインを別のウォレットに移動しており、ビットコインの売却は差し迫って行われていません。
関連:Ledger、新ハードウェア・ウォレット「Ledger Stax」発送開始