JAN3、ビットコインウォレット開発費用として500万ドルを資金調達

ヤマダケイスケ
8 Min Read
画像はJAN3公式サイトより引用

Tetherも参画、仮想通貨普及に向けた連携を強化

暗号資産(仮想通貨)テクノロジー企業「JAN3」は3日、「Fulgur Ventures(フルガーベンチャーズ)」が主導する資金調達ラウンドで500万ドルを調達したと発表した。

この資金は、同社が提供する「AQUA Wallet(アクアウォレット)」の開発・拡充に活用される予定だ。アクアウォレットは、ビットコインを基盤とした資金管理やスワップが可能な仮想通貨ウォレットであり、直感的な操作性、高速かつ低コストの取引、そしてサービス決済の利便性が高く評価されている。

これまでJAN3は、アクアウォレットの基盤形成に注力し、シームレスなスワップ機能やユーザー体験の最適化を実現してきた。今後は調達した資金をもとに、クレジットカードでのビットコイン購入やマーケットプレイスの統合といった機能性の拡充を目指していくという。

今回の資金調達ラウンドには、仮想通貨業界をリードする複数の企業や投資家が参加。中でも注目されるのは、ステーブルコインUSDTの発行元である「Tether(テザー)」だ。同社はアクアウォレットを「経済的自由を実現するための優れたツール」として評価し、その普及に協力する姿勢を示している。

また、JAN3は今回の資金調達と並行して、戦略的パートナーシップの拡大にも成功している。ラテンアメリカでは、中低所得世帯向けの銀行サービスを展開する「Grupo Salinas(グルーポ・サリナス)」と連携し、地域の金融包括を支援する。一方、アジアでは、インドネシアや日本市場に強みを持つ「East Ventures(イースト・ベンチャーズ)」をパートナーとして迎え入れている。

JAN3のCEOであるサムソン・モウ氏は、「ビットコイン・スーパーアプリを開発することに成功した。アクアウォレットは単に機能するだけでなく、さらに進化し続けるだろう」と語り、今後のアクアウォレットのさらなる発展に自信を示した。

今回の資金調達とパートナーシップの拡大により、JAN3はラテンアメリカやアジアといった新興市場での影響力を強める可能性がある。市場動向だけでなく、JAN3の今後の挑戦にも注目していきたい。

関連:ChainOpera AI、分散型AIエージェント構築に向けシード資金調達
関連:完全オンチェーン型取引所を目指す「Valhalla」、150万ドルの資金調達を完了

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

Share This Article
仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
Leave a Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA