AI向けの分散型GPUネットワークを構築する「Hyperbolic」、Polychain、Lightspeedなどから700万ドル調達
分散型GPUネットワークを構築する「Hyperbolic(ハイパーボリック)」は30日、シードラウンドで700万ドル(約10億円)を調達したと発表した。Polychain Capital、Lightspeed Factionをリード投資家として、LongHash、Bankless Ventures、Republic Digitalなどが参加した。
700万ドルの資金調達を発表し、トップクラスのオープンアクセスAIクラウドになることを嬉しく思います🤘🏼🌪️
Hyperbolic では、貢献するすべての人が報われるオープンな AI エコシステムと経済を構築しています。私たちの目標は、従来の Web2 サービスに対抗するために AI パフォーマンスを最適化することではなく、・・・
ハイパーボリックは、2022年11月に、プレシードでChapter One、Modular Capital、Samsung Nextなどから72.5万ドル(約1億円)の資金調達に成功しており、本ニュースはそれに続くものだ。
今回調達した資金は、主要なエンジニアの雇用や開発者を支援するエコシステムの構築などに使われる。
現在、AI企業は費用対効果の高いソリューションが市場に出回っていないため、資本の80%以上をコンピューティング・リソースに費やしており、業界全体のボトルネックになっている。
ハイパーボリックは、世界中の余剰GPUリソースを集約するスケーラブルなシステムを構築し、ブロックチェーン技術を活用してノードのネットワークが検証可能かつ安全に動作するようにすることで、この問題の解決を目指す。
また、ハイパーボリックがオープンで安全かつ検証可能なAIを開発するための基盤となることで、単一の組織がAI技術を独占することに対する懸念を軽減することも目標としている。
ハイパーボリックの共同創設者兼CTOのユーチェン・ジン氏は、プレスリリースで次のように述べた。
「単一のコスト効率の高いソリューションで AIクラウド機能へのアクセスを簡素化および拡張するという当社のビジョンに賛同してくださった投資家の皆様に感謝しています。」
「AI業界はまだ初期段階にあり、業界のライフサイクルの次のイテレーションを推進する信頼できるインフラストラクチャパートナーとして、Hyperbolic が重要な役割を果たすと確信しています。」
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