2021年BTC vs 2025年ETH:チャートパターン比較で見える共通点と相違点
著名な暗号資産(仮想通貨)アナリストであるCrypto GEMs氏は23日、イーサリアムの価格チャートが、過去にビットコインが大規模な強気相場に突入した際のパターンと酷似しているとの分析を公開した。
同氏の分析は、ある資産が過去に形成した値動きの形状(パターン)が、未来の異なる資産や異なる時間軸で繰り返されるという考え方に基づいている。

同氏が提示した画像の左側には、2018年から2021年にかけてのビットコインの価格チャートが表示されている。
このチャートは、ビットコインが史上最高値を更新した2021年の強気相場に至るまで、大きく3つのフェーズを経ていたことを示しているものだ。
- 底値圏での停滞期(赤色部分):2018年~19年前半に見られた、長期的な下落トレンドの後の底固めの期間。
- 上昇への準備期間(オレンジ色部分):2019年中盤~20年前半の、一定の価格帯で上下動を繰り返しながら、次の上昇に向けたエネルギーを蓄積していた期間。
- 急騰期(緑色部分):2020年から2021年にかけて、準備期間のレンジを上抜けし、一気に史上最高値を更新した大規模な上昇トレンド。
一方で、画像の右側に示された現在のイーサリアムのチャート(2022年~現在)は、この過去のビットコインのチャートパターンを驚くほど正確になぞっているように見える。
- 底値圏での停滞期(赤色部分):2023年頃に底を打ち、停滞していた期間。
- 上昇への準備期間(オレンジ色部分):2024年から現在にかけて、ビットコインの準備期間と酷似したレンジ相場を形成している。
この分析に基づけば、現在のイーサリアムは、まさにビットコインが急騰する直前の「準備期間」の最終段階にあると解釈できる。そして、このパターンが今後も継続するのであれば、イーサリアムは次に「急騰期(緑色部分)」を迎え、チャートに示された矢印のように、価格が1万ドルを超える大規模なブレイクアウトを果たす可能性があると予測できるのだ。
もちろん、過去のチャートパターンが未来を保証するものではないが、市場の心理や資金の流れが過去のサイクルを繰り返す傾向があることも事実。この分析が現実化することを期待しよう。
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