2025年1月31日をもって終了 NFTゲームの継続の難しさ
Web3ゲーム「エレメンタルストーリーワールド(エレストワールド)」は27日、2025年1月31日をもってサービス提供を終了すると発表した。本作は2024年1月にリリースされたばかりであり、1年足らずでの突然の終了となった。
運営元によると、サービス終了の理由については具体的な説明はされていないが、「突然のお知らせとなったことを深くお詫び申し上げます」とのコメントが発表されている。さらに、ゲーム内で購入した有償アイテム「PUコイン」の未使用分については、払戻し対応を行う予定であることが伝えられている。
運営が発表した終了までのスケジュールは以下の通りだ。
- 2024年12月27日18時:すべての商品の販売停止
- 2025年1月31日14時:サービス終了
- 2025年1月31日14時~4月2日14時:購入済み有償PUコイン(未使用残高)の払戻受付期間
払戻し方法については、サービス終了後にゲーム内、公式サイト、SNSで詳細が告知される。なお、払戻しを受けるにはユーザーアカウント情報が必要となるため、アカウントやデータの削除は控えるよう求められている。
「エレストワールド」は、GameFi要素を取り入れたWeb3対応の対戦型パズルゲームという独自のゲームシステムに加え、人気YouTuberヒカル氏や、YouTuberグループ「ばんばんざい」のぎし氏をアンバサダーに起用することで、一気に認知度を高めた。
しかし、これらのプロモーション活動とは対照的に、リリースからわずか1年程度でサービスが終了したことに対し、ユーザーからは多くの失望の声が上がっている。特に、課金によってコインやNFT資産を保有していたユーザーにとって、返金手続きやNFTの移行対応は重要な課題となっている。
オンラインゲームの世界ではサービス終了が避けられない事象であるものの、その終わり方は運営の姿勢を象徴する場面でもある。「エレメンタルストーリーワールド」が最後までユーザーへの誠実な対応を貫き、良い記憶を残していけるかどうか。多くの目がその結末に注がれている。