上限の一時解除で、エアドロップを狙ったユーザーが殺到した模様
イーサリアムのリステーキング・プロトコル「Eigen Layer(エイゲン・レイヤー)」のTVLは、各トークンのTVL上限が一時的に解除されたことで、ここ数日で約60億ドル(約8,960億円)近くまで急増した。

出典:DefiLlama
DefiLlamaのデータによると、Eigen Layerに預けられた資産は2月5日の21.5億ドル(約3,210億円)から170%以上上昇し、記事執筆時点で58.5億ドル(約8,734億円)に達している。
TVL約60億ドルという数字は、DeFiプロトコルのトップ5に入り、イーサリアム・エコシステムで最大級の分散型取引所(DEX)であるUniswapよりも多い。

出典:DefiLlama
Eigen Layerは、2月5日にリステーキングを一時停止し、各トークンのTVL上限を一時的に解除した。発表によると、この措置はEigen Layerの「中立性と分散化のバランスを保つため」であり、今後数ヶ月のうちに一時停止と上限規制は恒久的に解除される。
Eigen Layerは将来的に独自トークンを発行する可能性が高いと見られているため、多くのユーザーがエアドロップを獲得するために資金を預け入れているようだ。
Eigen Layer とは
Eigen Layerとはイーサリアムのレイヤー2であり、「リステーキング」という革新的な仕組みと独自のコンセンサスアルゴリズム「EigenDA」、独自のロールアップ技術「Eigen Rollup」により「高いスケーラビリティ」「イーサリアムと同等のセキュリティ」「汎用性」を可能にしている。
リステーキングとは、イーサリアムブロックチェーンのバリデーターがイーサリアムをステーキングし、それを担保にさらにステーキング(リステーキング)できるという仕組みだ。
2023年にシリーズAで5000万ドル(約74億円)の資金調達に成功している。Blockchain Capital をリード投資家として、Coinbase Ventures、Polychain Capital、Hack VC、Electric Capitalなどが参加した。
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