カナダ・メキシコに25%関税、中国には20%追加関税
暗号資産(仮想通貨)市場は3日、ビットコインを含む主要銘柄が急騰した後、急落する展開となった。執筆時点でビットコインは前日比-3.32%、イーサリアムは-5.11%となっており、3日未明の上昇の勢いは完全に失速している。

この急落の要因となったのが、トランプ大統領が4日に発動するカナダ・メキシコに対する関税強化に関する発表だ。トランプ大統領は「一時的な猶予交渉に応じる余地はない」とし、予定通り25%の関税を課す方針を強調した。
「Bloomberg(ブルームバーグ)」の報道によると、両国への関税は年間約1兆5,000億ドル相当の輸入品に適用されるという。カナダ・メキシコからの全輸入品に25%の関税が課されるが、カナダのエネルギー関連製品には10%の税率が適用される。
これを受け、カナダは約300億カナダドルの第一弾報復関税を準備しており、さらに自動車や鉄鋼を含む1,250億カナダドルの第二弾措置を数週間以内に実施する方針を明らかにした。対象にはオレンジジュースやピーナッツバターをはじめとする米国からの輸入品が挙げられている。なお、メキシコのシェインバウム大統領は「トランプ大統領の最終決定を待つ」とコメントしている。
また、トランプ大統領が中国に対する関税率を20%に引き上げる措置に署名したことも明らかになっている。合成麻薬「フェンタニル」の米国への流入にあたり、ホワイトハウスは中国側の対策が十分ではないと指摘した。
これらを受け、仮想通貨市場は全面安の展開に突入。ビットコインは3日未明に急騰し、一時95,000ドルを記録したものの、同日中に急落し、執筆時点では83,000ドル付近まで価格を下げている状況だ。

米国の関税対応により、貿易摩擦の激化から世界経済への不安が増長される可能性が危惧されている。現在の市場動向を見ても、投資家がより安全な資産へ資金移動させる動きが強まっていることは明らかだ。
トランプ大統領のさらなる関税措置がどのような影響を及ぼすのか、今後とも市場の反応を注視する必要がある。関税強化による国際貿易の混乱が継続すれば、リスクオフの流れがさらに加速する可能性も否定できない。今後も関税動向と仮想通貨市場の変動から目が離せない状況が続きそうだ。
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