仮想通貨市場に資金回帰、3週で55億ドル流入=CoinSharesレポート

JinaCoin編集部
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米国中心に広がる強気相場、スイスやドイツでも資金流入

資産運用会社「CoinShares(コインシェアーズ)」は5日、暗号資産(仮想通貨)の上場取引型金融商品(ETP)に関する週間レポートを公開した。レポートによると、仮想通貨ETPは3週連続で資金流入が続いており、直近1週間だけで20億ドル(約2,879億円)が流入した。過去3週間の累計流入額は55億ドル(約7,918億円)に達し、9週間続いた資金流出の流れから大きく転換した形となっている。

仮想通貨ETPは3週連続で資金流入が続いており、直近1週間だけで20億ドル(約2,879億円)が流入した。過去3週間の累計流入額は55億ドル(約7,918億円)に達し、9週間続いた資金流出の流れから大きく転換した形となっている。
出典:CoinShares

今回のレポートでは、2025年に入ってからの累計資金流入額は56億ドル(約8,062億円)と報告されており、資産運用総額(AuM)は1,560億ドル(約22兆円)と、今年2月中旬以来の高水準となった。価格上昇とともに、仮想通貨市場に対する投資家の信頼が回復している様子がうかがえる。

なかでも、ビットコインは圧倒的な資金流入を記録した。1週間で18億ドル(約2,591億円)の資金を集め、仮想通貨市場全体の活況を牽引した。

ビットコインに次いで注目されたのがイーサリアムだ。2週連続で堅調な資金流入が続いており、直近1週間の流入額は1億4,900万ドル(約214億円)に上った。これにより、過去2週間での合計流入額は3億3,600万ドル(約483億円)となり、投資家の関心が再び高まっていることが明らかになった。

ソラナも600万ドル(約8.6億円)の資金を集め、小規模ながらポジティブな資金の動きが確認された。さらに、XRP(リップル)には1,050万ドル(約15億円)、テゾスには820万ドル(約11億円)の流入があり、主力銘柄以外にも分散的な投資が進んでいるとみられる。

地域別では、米国が依然として最大の資金流入先であり、直近1週間で19億ドル(約2,735億円)の流入を記録した。また、欧州圏でもドイツが4,700万ドル(約67億円)、スイスが3,400万ドル(約48億円)、カナダが2,000万ドル(約28億円)と、複数国で広く投資が行われている。これは、仮想通貨に対するグローバルな信認が再び高まりつつある証左といえる。

短期間でこれだけの資金が市場に戻ってきたのは、投資家が仮想通貨の将来性を再評価している表れだ。特に米国を中心に強気の投資姿勢が広がっており、イーサリアムやXRPなど主要銘柄にも資金が分散している点は注目に値する。今後、価格動向や規制環境に応じて上下動はあるだろうが、中長期的な成長の基盤が再び築かれ始めていることは間違いない。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=143.97円)

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