F1史上初、スポンサー契約を全額USDCで決済
「アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン(F1)チーム」は14日、暗号資産(仮想通貨)取引所「Coinbase(コインベース)」と複数年の公式仮想通貨パートナーシップを締結したと発表した。
今回の契約では、パートナーシップの支払いが全額ステーブルコイン「USDC」で決済される。発表によれば、F1チームとのスポンサー契約が全額USDCで支払われるのは史上初の試みとなる。
コインベースは、今回の契約を通じてアストンマーティン・アラムコを同社の機関投資家向けプラットフォーム「Coinbase Prime(コインベース・プライム)」のユーザーとして迎え入れ、仮想通貨によるスポーツ業界での決済の可能性を広げる狙いがある。
また、この提携により、アストンマーティン・アラムコのF1マシン「AMR25」のハロー(コクピット保護装置)やリアウイングのエンドプレート、およびフェルナンド・アロンソとランス・ストロールのレーシングスーツにコインベースのブランドが登場する。
さらに、アストンマーティン・アラムコは、ブロックチェーン技術を活用したファン向けのオンチェーン体験の提供を検討している。
コインベースは、「全米バスケットボール協会(NBA)」、ドイツのサッカークラブ「ボルシア・ドルトムント(BVB)」、eスポーツチーム「Team Liquid(チーム・リキッド)」などと仮想通貨関連のパートナーシップを締結しており、スポーツ業界でのブロックチェーン活用を進めてきた。今回のF1チームとの提携は、さらなるグローバル展開の一環として、新たな形でスポーツをオンチェーン化する試みとなる。
コインベースとアストンマーティン・アラムコのパートナーシップは、スポーツ業界における仮想通貨の普及を加速させる起爆剤となるかもしれない。F1というグローバルな舞台での事例が、他のスポーツリーグやチームにどのような影響を与えるのか、今後の動向が注目される。
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