- ビットコイン(BTC):110,000ドル上抜けが鍵、112,000ドルまでの上昇余地あり
- イーサリアム(ETH):2,600ドル上抜けで2,700ドルが短期目標
- リップル(XRP):1時間足雲下抜けで2.26ドルまでの下落を想定
- ソラナ(SOL):中期HMAを起点に185ドル付近までの反発に注目
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足レベルで上昇トレンドを形成
- 110,000ドルおよび1時間足長期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 112,000ドル付近
- 損切り目安:
- 110,000ドル直下
ビットコイン(BTC)は現在、109,700ドル付近を推移している。23日は買われすぎ状態からの横ばい推移が続いていたが、トランプ大統領によるEU向け関税強化発言を受けてリスクオフの流れが強まり、一時的に110,000ドルを割り込む急落を見せた。その後、107,000ドルを下値支持として下げ止まり、反発の動きに転じている。
テクニカル面では、日足中期HMAが反発の起点となっており、中長期的な上昇トレンドの押し目形成と見ることができる。ただし、現在の価格帯は1時間足長期HMA、4時間足長期HMA、日足短期HMAといった複数の移動平均線が重なる強い抵抗帯でもある。特に1時間足長期HMAは依然として上値を抑える構図となっており、このラインを明確に上抜けるまでは安易なロングは避けたい。
日足MACDでは高値更新に対してモメンタムが伴っておらず、横ばいからわずかに下向きの傾向が見られる。このため、110,000ドルを明確に上抜けた場合には112,000ドルを目標とするロング戦略が視野に入るが、反発が不発に終わった場合には日足中期HMAの下抜けに警戒し、短中期的な下落シナリオも織り込んでおくべきである。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短期)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足短期HMA、4時間足長期HMA、2,600ドルを上抜け
- 1時間足レベルで上昇のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 2,700ドル付近
- 損切り目安:
- 2,600ドル直下
イーサリアム(ETH)は現在、2,560ドル付近を推移している。23日夜、トランプ大統領によるEU関税強化の発言を受けて急落し、短期的な上昇の流れは崩れた。その後は横ばいの展開が続いていたが、現在は日足短期HMAの上抜けを試す局面に差し掛かっている。
テクニカル面では、価格が日足中期HMAの上に位置しており、押し目からの反発が継続する可能性がある。特に注目すべきは、2,600ドルと1時間足長期HMA、日足短期HMAを明確に上抜けた場合、1時間足レベルで上昇のダウ理論が成立する可能性があり、短期的なロングエントリーの条件が整う場面と判断できる。
ただし、上昇のターゲットとなる2,700ドル付近には、4時間足長期HMAが上値抵抗帯として存在しており、ここを超えるには強い買い圧力が必要となる。一方、MACDのモメンタムは高値圏で横ばいに推移しており、勢いの鈍化には注意したい。
したがって、2,600ドルを明確に上抜けた場合には、短期的に2,700ドル付近までの上昇が期待されるが、この水準での反落やもみ合いも視野に入れ、エントリー後は動きに応じた柔軟な対応が求められるだろう。
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足一目均衡表雲および1時間足中期HMAを下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド
- 損切り目安:
- 1時間足中期HMA直上
リップル(XRP)は現在、2.33ドル付近を推移している。23日にはトランプ大統領によるEU関税50%発言の影響で下落し、日足中期HMAを下抜ける展開となった。その後の値動きは戻りを試す場面も見られたが、上昇は限定的で、全体的には中期的な下落基調が継続していると捉えられる。
足元では、日足短期HMAが上値を抑える格好となっており、ここでの反落から1時間足一目均衡表雲を下抜け、さらに1時間足中期HMAを割り込む展開となれば、短期的なショートエントリーの好機となるだろう。この値動きが発生すれば、次のサポートとして意識されるのは4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近であり、ここまでの下落余地が見込まれる。
ただし、直近では日足の一目均衡表雲が下支えとして控えており、このゾーンでの反発には注意が必要である。特に長期的な視点では、日足雲が抵抗帯ではなくサポートとして機能する場合、再び上昇に転じる可能性も否定できない。
以上より、短期的には一段の下落が有利と判断されるが、長期的な反発の芽も残されているため、利確や撤退の判断は柔軟に行いたい。
ソラナ(SOL)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足中期HMAを起点とした明確な上昇トレンドを形成
- 4時間足長期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンド付近
- 損切り目安:
- 4時間足長期HMA直下
ソラナ(SOL)は現在、177.3ドル付近を推移している。25日に日足短期HMAを下抜け、一時的に下落基調へ転じるかに見えたが、169ドル付近で下げ止まり、反発の動きが優勢となった。足元では短期的な買い戻しが見られ、再び上昇に転じる兆しを示している。
テクニカル面では、価格は現在1時間足一目均衡表雲の内部にあり、明確なトレンドはまだ形成されていない。ただし、1時間足中期HMAを起点とした上昇波形がこのまま成立すれば、上昇の勢いが強まりやすく、価格が4時間足長期HMAを上抜ける展開も想定される。これにより、ロングエントリーの有効なタイミングが訪れる可能性がある。
上値のターゲットとしては、4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドが位置する185ドル付近が意識される。日足MACDにおいてもモメンタムがやや強まりつつあり、過熱感は見られないため、テクニカル的にはこの水準までの上昇余地があると考えられる。
ただし、再び4時間足長期HMAを明確に上抜けられない場合は、上昇が失速し、169ドル付近への再調整の可能性もある。エントリーに際しては条件の明確な成立を確認した上で判断すべき局面である。
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- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7