オンチェーン分析ツール「クリプトクオント」認定アナリストのダークフォスト氏(@Darkfost_Coc)は28日、イスラエルによるイラン先制攻撃の報道が暗号資産(仮想通貨)市場のトレーダー行動に直ちに波及したと報告した。ビットコインデリバティブ市場における売り圧力の急激な拡大をデータで可視化し、X(旧Twitter)に投稿している。
1時間で約2,760億円の売りが市場を直撃
同アナリストによると、攻撃報道後のわずか1時間以内に、ビットコイン
BTCデリバティブ市場の売りボリュームは約18億ドル(約2,760億円)急増した。
これはアグレッシブな成行売り注文が板に集中したことを示すものだ。同アナリストはこの動きを「イラン情勢の激化がデリバティブ市場に与えた即時反応」と位置付けており、通常の価格調整とは異なる感情主導の売りが連鎖したと分析している。
クリプトクオントのビットコイン・デリバティブ市場プレッシャーインデックスは、攻撃報道を境に30%から18%へ急落した。同インデックスの「ハイ・ベア・センチメント」判定ラインは約20%付近に設定されており、現在の水準はその基準を下回っている。

インデックスのこの急落は、セラーが市場を支配している状態を明確に示すシグナルだ。ダークフォスト氏は「セラー優位と短期的なリスク回避の高まりを反映している。フローは構造的な要因よりも感情とリスク管理に支配されており、市場のボラティリティが高まり予測が困難な局面だ」と述べ、慎重なアプローチを呼びかけた。
一方で同アナリストは逆張り的な視点も付け加えた。「コンセンサスが一方向に偏りすぎたり、ポジションが極端な偏りに達すると、市場はその過剰に反して動く傾向がある。パニック主導の局面は、タイミングの判断は難しいものの、テクニカル・リバウンドの条件を作り出す可能性がある」と指摘している。
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