ブラックロックのビットコインETF、保有量50万BTCを突破

JinaCoin編集部
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1年未満で7.1兆円規模に成長した世界最大のビットコインETF

世界最大の資産運用会社である「BlackRock(ブラックロック)」のビットコイン現物ETF「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」が、保有量50万ビットコイン(BTC)を突破した。現在の市場価格で約480億ドル(約7.1兆円)相当となり、2024年1月11日の取引開始からわずか11ヶ月での達成となった。

iShares Bitcoin Trust ETF 保有量
iShares Bitcoin Trust ETF 保有量
出典:ブラックロック

IBITは取引開始直後から機関投資家を中心に高い需要を集め、短期間で大規模な資金流入を記録してきた。3月8日時点でIBITのビットコイン保有量は19万5,985BTCに達し、マイクロストラテジーの保有量を上回る規模となった。その後、5月28日には保有量が28万8,670BTCに拡大し、グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)を抜いて、世界最大のビットコインETFとなった。

この急速な成長は、ビットコイン市場における機関投資家の関心と需要の高まりを示している。また、ビットコインETF全体の保有量も急増しており、12月3日時点では1,037億7,900万ドル(108万4,760BTC)に達し、サトシ・ナカモトの保有量に迫る勢いだ。

ビットコイン現物ETF総純資産額
ビットコイン現物ETF総純資産額
出典:SoSoValue

ブラックロックのIBITが短期間でこれほどの規模に成長した要因としては、ビットコイン価格の上昇、市場の成熟化、そして規制環境の整備が挙げられる。特に、米国大統領選挙で暗号資産(仮想通貨)に友好的な姿勢を示すトランプ氏が2期目の再選を果たしたことが、ビットコイン市場への関心を一層高める結果になったと考えられる。

今後、IBITの保有量がさらに増加し、サトシ・ナカモトの保有量を超える可能性もある。これは、ビットコイン市場における機関投資家の影響力が一段と強まることを意味し、市場の安定性や価格形成にも大きな影響を与えると考えられる。

しかし、急速な資金流入は市場のボラティリティを高める可能性もあり、投資家は引き続き慎重な姿勢が求められる。ブラックロックのIBITの動向は、今後のビットコイン市場の行方を占う上で重要な指標となるだろう。

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情報ソースブラックロック / SoSoValue
アイキャッチ画像Shutterstockのライセンス許諾により使用

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