韓国で政治的混乱により、ビットコイン価格は20%超、XRPは50%超下落
12月3日(日本時間)、韓国のユン・ソンニョル大統領が国内の治安悪化を理由に戒厳令を発令したことを受け、暗号資産(仮想通貨)市場で大きな混乱が生じている。韓国の大手仮想通貨取引所「Upbit(アップビット)」では、一時ビットコインは71,814ドル、リップル(XRP)は1.3ドルまで下落した。
日本経済新聞によると、12月3日23時以降、国会および地方議会、政党の活動、政治結社、集会、デモなど、すべての政治活動が禁止される。また、自由民主主義体制を否定したり、それを転覆しようとするいかなる行為も禁じられるほか、偽ニュースの発信、世論操作、虚偽の扇動も禁止される。
韓国での戒厳令発令が報じられると、仮想通貨市場は敏感に反応。韓国はビットコインを含む仮想通貨取引が盛んな国であり、この政治的混乱が市場心理に大きな影響を与えた。アップビットでは、ビットコインの価格は20%超、リップルは50%超下落した。
アップビットでは、アクセス数の急増によりサービスに遅延が発生していたが、4日0時30分ごろに復旧した。一方、別の大手取引所「Bithumb(ビッサム)」では、依然としてサイトの表示や動作に遅延が発生している。

出典:Tradingview

出典:Tradingview
情報ソース:日本経済新聞 / Upbitプレスリリース
アイキャッチ画像:Shutterstockのライセンス許諾により使用