米ビットデジタル、約104億円相当のイーサリアムを追加購入──総保有量12万ETH超

JinaCoin編集部
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Bit Digtal公式HPより引用

6,730万ドル調達でETH保有戦略を加速

暗号資産(仮想通貨)関連事業を展開する米ナスダック上場企業「Bit Digital(ビットデジタル:BTBT)」は18日、機関投資家向けの公募により調達した6,730万ドルの純収益を活用し、イーサリアム(ETH)を1万9,683枚(約104億円相当)追加取得したと発表した。これにより、同社の保有量は合計12万306ETHに達し、評価額は執筆時点で約637億円に上る。

同社はこれに先立ち、7月7日に全財務資産をイーサリアムへ転換したことを明らかにしており、今回の追加取得はその戦略をさらに推進するものとみられる。

ビットデジタルのCEOであるサム・タバー氏は「約12万ETHの保有により、ビットデジタルは公開市場における最大級の機関投資家向けイーサリアム財務戦略を展開する企業の一つとなった」と述べた。また、「イーサリアムは次世代デジタル金融インフラの基盤と位置づけており、プログラマブルな特性、採用拡大、ステーキング利回りモデルがデジタル資産の未来を表している」として、長期戦略の一環としてETH保有拡大への継続的なコミットメントを表明した。

イーサリアムは現在、ステーブルコインやトークン化資産、分散型アプリケーション(dApps)など、実経済活動の中核的な担保資産として利用が広がっている。特に、イーサリアムが提供するネイティブな利回りと、金融システムのプログラマブルな構築支援能力は、単なる「仮想通貨」の枠を超えた価値を持つと同社はみている。

元々はビットコインのマイニング事業を主軸としていたビットデジタルだが、2025年6月に事業方針を大きく転換。イーサリアムの蓄積とステーキングを中核とするモデルへと舵を切り、同資産を財務・収益の両面で中心に据える方針を明確にしている。

多くの企業が財務資産にビットコインを選ぶ中、ビットデジタルのように大規模なイーサリアム特化戦略は珍しい。ステーキング利回りや技術的柔軟性を評価した結果とみられるが、価格変動や規制リスクも存在する。それでも同社は「金融システムを書き換える唯一無二の資産」としてイーサリアムを捉え、オンチェーン経済の成長に直接参加する戦略を継続している。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1 USD=148.49円、1 ETH=530,000円)

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