ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏は26日に公開された暗号資産(仮想通貨)メディア、コインテレグラフの動画番組「Trade Secrets」で、ビットコイン(
BTC)の強気相場が2029年末まで続き、天井は30万〜60万ドル(約4,693万〜9,386万円)になり得るとの見方を示した。

半減期を軸にしたサイクルで天井を試算
ブラント氏の予測は、6月下旬に付けた安値が今回の底で、ここから新たな強気相場が始まることを前提にしている。同氏は「それが正しいかどうかは誰にも分からない」と断ったうえで、長期の見通しを語った。
同氏は、年内に10万ドル(約1,564万円)へ戻るかどうかよりも、次に売買の目安となる水準を見極めることが重要だと説明した。そのうえで、ベイズ的に考えた場合に最も確率が高いのは30万ドルを上回る水準で、今回の強気相場は50万ドル(約7,822万円)に届く可能性も十分にあると述べた。
過去のサイクルが一時的な乱れを経て従来のパターンに戻るなら、強気相場の天井は2029年終盤に訪れるという。同氏は次の半減期を2028年4月とみており、上昇の半分は半減期までに、残りの半分は半減期の後に進むとの見立てを示した。
2029年初めには25万ドル(約3,911万円)付近まで上昇する可能性があるとしている。同氏が独自に示す長期チャート「ビットコイン・バナナ」で、赤いゾーンが始まる水準にあたるという。
一方で、同氏は価格より時間を重視する姿勢も強調した。2029年の高値までの上昇のうち7割を、資金の7割で取れれば十分だと語っている。
底値予想は外れ、10月初旬の急落も想定
ブラント氏は以前、ビットコインの底を10月4日前後と予想していた。しかし実際には6月下旬に安値を付け、8月まで横ばいで推移した。同氏は見通しの時期がずれたと認め、サイクルの見方を練り直している段階だという。
そのうえで、10月初旬に6万5,000〜6万6,000ドル(約1,017万〜1,032万円)付近まで急落し、そこで下げ止まる展開を期待していると述べた。そうなれば、サイクルの時期がずれていても売買の目安としては機能していたと判断できるためだ。ただし、6月の安値で底入れし、新たな強気相場に入った可能性も十分にあるとの見方も示している。
コインゲッコーのデータによると、ビットコインは執筆時点で8万3,300ドル(約1,303万円)前後で推移している。
ブラント氏の予測は、過去の半減期サイクルが今回も大きく崩れないことを前提にしている。同氏自身が底値の時期を2カ月読み違えたと認めており、10月初旬に想定する下落が実際に起きるかどうかが、サイクル観の妥当性を測る最初の試金石となりそうだ。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.43円)
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