ビットコイン
BTCはややロング優勢となり、26日は小さな陽線を確定した。そんな中、オンチェーンデータからは、中長期的にポジティブととれる動きが複数確認されている。
今回のレンジは「下落前のフラッグ」ではない
ビットコイン分析アナリストのSykodelic氏は26日、自身のXにて「現在のレンジ相場は、下落前のフラッグ構造ではなく、強気相場の基盤形成フェーズである可能性が高い」と指摘した。
一見すると、今回のレンジは過去に形成された8万ドル〜9万8,000ドルのレンジと似ているように見える。どちらも緩やかに上昇しながら推移しており、典型的なベアフラッグにも見える形状だ。しかし、オンチェーンの動きを細かく見ると、中身はまったく異なる。
1月のレンジでは、まず上方向への流動性吸収(9万8,000ドル付近)が発生した後に急落し、その後はトレンドラインを明確に下抜けた。さらにトレンドラインをリテストしてから大きく下落する、いわゆる教科書的な弱気継続パターンとなっていた。
一方、現在は前回同様に流動性を取りに行った後の下落こそ見られたものの、その後の動きが大きく異なる。今回はトレンドラインをしっかりと維持し、その上で強い陽線が発生してレンジ上方に復帰している。この状態を数日間維持している点も重要で、単なる一時的な反発ではなく、継続的な買い支えが入っていることを示す。
出来高の観点でも違いは明確だ。1月の局面ではOBV(オンバランスボリューム)はほぼ横ばいで、明確な資金流入は確認できなかった。しかし今回はOBVが明確にブレイクしており、市場に資金が流入し価格を支えている構造が確認できる。
このことから、今回のレンジはさらなる弱気継続の前兆ではなく、下値での吸収が進む「強気相場に向けた基盤形成」の可能性が高い。今後は7万4,400ドルを週足で明確に上抜けて維持できるかが焦点となる。ここを突破できれば上昇トレンドへの移行が現実味を帯びる一方、6万8,000ドルのサポートを失った場合は下方向への流動性スイープが発生するリスクもある。
ただし、仮に下方向へ動いたとしても今回の構造の強さを踏まえると下値は限定的で、最悪のケースでも5万5,000ドル付近が底値になる可能性が高いとSykodelic氏は結論づけた。
現価格帯は長期投資家にとって買いの好機か
MN Fundの創設者マイケル・ファン・デ・ポッペ氏は26日、自身のXにて「現在の価格が長期的に最も有利な買いの好機である可能性が高い」との見解を示した。
現在のビットコイン市場では、短期保有者(STH)が大きな含み損を抱える、いわゆる「キャピチュレーション(投げ売り局面)」が発生している。この現象は単なる価格下落ではなく、市場参加者の心理が極端な悲観に傾いた状態を示すものだ。
この状況は、2020年のコロナショックや2022年のLUNA崩壊後の下落局面と非常によく似ている。当時も急激な下落によってビットコインへの信頼が崩れ、短期勢が一斉に損切りを強いられる展開となった。
今サイクルでも、多くの投資家が「8万ドル付近で底打ちした」と考えて押し目買いを入れたが、その後の下落でポジションは逆行し、大量のロングが清算される結果となった。これが現在の大規模な損失と清算の連鎖を生んでいる。
しかし歴史的に見ると、このようなキャピチュレーションは「終わり」ではなく「転換点」となることが多い。市場が最も悲観的になったタイミングから12カ月以内に価格が回復しているケースがほとんどであり、「今回のようなケースは投資の絶好の機会であることが証明されている」とポッペ氏は結論づけた。
ビットコイン価格は引き続き膠着状態が続いているが、オンチェーンデータからは長期投資家にとって優位性の高いエントリータイミングである可能性が示されている。短期的には下値リスクが残るものの、資金管理を徹底した上で長期目線でのエントリーを検討してもよい局面といえるだろう。
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