ビットコイン
BTCは22日に陰線を確定すると、23日の日足更新とともに急落し、現在は6万5,000ドル付近の価格帯を推移している。そんな中で、オンチェーンからは調整相場の底打ちを示唆するデータも散見されている。
ステーブルコイン供給縮小は底打ちのサインか?
ビットコイン分析アナリストのCryptosRus氏は23日、自身のXにて、「ビットコインが底打ちに近付いている」との見解を示した。
ビットコイン市場で、2022年のサイクル底値時に見られた重要なシグナルが再び点灯した。注目されているのは、USDT(テザー)の時価総額変化率だ。直近では60日間のUSDT時価総額の変化が「-30億ドル(約4,629億円)」を下回っている。この水準は2022年後半、BTCが約1万6,000ドル付近で底打ちした時期と一致する。当時は市場の極度な恐怖と強制的なレバレッジ解消が進行していた局面だった。
さらに日足ベースでも、10億ドル(約1,543億円)以上のUSDT流出が複数回確認されている。歴史的に、この規模のステーブルコイン流出は長期的な弱気トレンドの初動というより、むしろ急落後の流動性枯渇や短期的なパニック局面、いわゆる「売り疲れ」に近いタイミングで発生しやすい傾向がある。
ステーブルコインの供給縮小は、市場から資金が引き揚げられていることを意味し、短期的には流動性の低下=価格への下押し圧力につながる。しかし、過去サイクルを振り返ると、強制決済やデレバレッジが一巡し、資金フローが安定または再流入に転じた後、ビットコインは中期的な上昇へ移行するケースが多かった。
つまり現在の焦点は「ステーブルコイン流出の継続」ではなく「安定化」にある。USDTの縮小が続けば、さらなる価格圧力が残る一方で、流出が止まりフラット化、あるいは再拡大に転じれば、リスクリワードは急速に上方向へ傾く可能性がある。「極端な流動性ストレスは歴史的に好機の前兆となることが多いが、それは市場が実際に売り枯れを確認してからだ」とCryptosRus氏は締めくくった。
クジラの実現損失が今年最大規模に
オンチェーン分析企業クリプトクオントのアナリストであるDarkfost氏は23日、自身のXにて「ビットコインクジラが抱える未実現損失が、今年最大規模に達した」との見解を示した。
クジラが抱える未実現損失は約260億ドル(約4兆118億円)に達しており、今年の中でも特に大きな水準の一つとなっている。直近のピークは2月6日で、BTCが一時6,万ドルを割り込んだ局面において、未実現損失は約320億ドル(約4兆9,376億円)まで拡大した。この水準は、後期サイクルで参入した大口投資家が価格下落の直撃を受けていることを示している。
含み損の拡大は投資家心理を圧迫し、自信を削ぐ要因となるため「再び市場が不安定化した場合にさらなるパニック売りへとつながる可能性がある」とDarkfost氏は警鐘を鳴らした。
ビットコインは現在、直近安値を試す緊迫した展開が続いているが、この水準が底値となるか、さらに深い調整の始まりとなるのか、注目が集まる。今後もオンチェーンや市場動向を注視しつつ、リスク管理を徹底したトレードを心がけよう。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=154.30円)




