強気相場はまだ序盤か、さらなる高騰を予測
ビットコイン価格が再び11万ドルを超える水準で推移する中、複数の著名な暗号資産(仮想通貨)アナリストから、現在の相場はまだピークに達しておらず、今後20万ドルから30万ドルといった史上最高値を目指す可能性があるとの分析が相次いでいる。
チャートパターンは「巨大な強気相場」の始まりを示唆
テクニカルアナリストのAO氏は29日、「ビットコインは巨大な強気相場の準備ができている」と述べ、長期的な価格チャートに基づいた分析を公開した。
同氏が提示したチャートは、ビットコインが2018年から続く長期的な上昇チャネルの中で推移していることを示している。このチャネル内では、2020年から21年にかけて下落局面からV字回復し、高値(レジスタンスライン)を支持線(サポートライン)へ転換して反発し急騰につながる強気パターンが見られた。AO氏は現在の価格動向が、この力強い上昇パターンに酷似していると考えているようだ。
テクニカル指標は20万ドル超えの天井を示唆
アナリストのMikybull Crypto氏も28日、複数のテクニカル指標を根拠に、「ビットコインはこのサイクルで20万ドル(約2,978万円)を超えて天井を付けるだろう」との強気な見通しを示した。
同氏は自身のチャートを提示し、「サイクルピークは今ではない。テクニカル分析上、ありえない」と断言。RSI(相対力指数)やその他のオシレーターが、過去のサイクルピーク時に見られた過熱水準には程遠いことを示唆しており、上昇の余地はまだ十分に残されているとの分析だ。
ゴールド建て価格ではまだ序盤、6ヶ月以内に15万1,000ドル予想
アナリストのZynx氏は28日、ビットコイン価格を米ドルではなくゴールド(金)と比較することで、現在の強気相場が「正直なところ、まだ始まったばかりだ」との見解を示した。
同氏の分析によると、ビットコインがゴールドに対して史上最高値を更新するためには、1 BTCあたり15万1,000ドル(約2,248万円)を超える必要があるという。その上で、「過去のサイクルでは、ビットコインはゴールド建ての価格で最低でも2倍以上になってきた。通常はそれ以上だ」と指摘。「30万ドル(約4,468万円)がますます現実的になってきた」と述べたうえで、「今後6ヶ月以内に15万1,000ドルは突破されると予想している」と、中期的な価格上昇に自信を見せた。
これらの分析は、現在のビットコイン市場が過熱状態ではなく、より大きな上昇に向けた準備段階にある可能性を示している。盲信は厳禁だが、さらなる価格上昇に期待したいところだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.94円)