ビットコイン(BTC)が14日、史上最高値を更新し、一時12万4,500ドル(約1,825万円)に到達した。この歴史的な価格上昇に伴い、ビットコインの時価総額は2兆4,620億ドル(約360兆円)を超え、Google(グーグル)の親会社である「Alphabet(アルファベット)」を抜き、世界で5番目の時価総額を持つ資産となった。
時価総額で世界第5位、アルファベットを上回る

ビットコイン価格は日本時間14日午前9時頃、主要取引所で一時12万4,500ドルを記録し、これまでの最高値を更新した。本稿執筆時点では、12万3,932ドル(約1,816万円)前後で取引されている。
今回の価格上昇の背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待の高まりが一因として考えられる。13日、米国のベッセント財務長官が「9月の会合で0.5%の大幅な利下げが望ましい」との考えを示したと報じられており、このような金融緩和への期待感が、ビットコインのようなリスク資産への資金流入を後押しした可能性がある。

資産の時価総額ランキングを集計する「CompaniesMarketCap」によると、ビットコインの時価総額は2兆4,620億ドル(約360兆円)に達し、アルファベット(2兆4,500億ドル/約359兆円)を上回り、世界第5位の資産に浮上した。
依然として首位の金(ゴールド)の時価総額(22兆9,610億ドル/約3,365兆円)とは大きな差があるものの、ビットコインが主要なグローバル資産としての地位を確立しつつあることを象徴する出来事と言えそうだ。
史上最高値を更新し、世界的大企業をも上回る資産価値を持つに至ったビットコイン。今後、金融緩和への期待が続く中で、どこまでその価値を高めていくのか、市場の注目はさらに高まりそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=146.56円)