Binanceの上場廃止銘柄で利益を狙う!発表後の値動きと戦略を徹底検証

JinaCoin編集部
91 Min Read

仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」の上場廃止(デリスト)は、対象銘柄の価格に大きな変動をもたらします。

一見リスクにも見えますが、値動きのパターンを理解して適切な戦略を立てれば、利益を狙うチャンスもあります。

この記事では、Binanceのデリストの仕組みを解説し、過去データに基づいた値動きの傾向と、実践的なトレード戦略を詳しく検証します。

Binance(バイナンス)の上場廃止(デリスト)とは

「デリスト(Delist)」とは、特定の暗号資産(仮想通貨)が取引所から完全に除外され、以後その銘柄の取引や送金ができなくなることです。取引ペアの一時停止とは異なり、プラットフォーム上からそのトークン自体が姿を消すことを指します。

なかでもBinanceは取引規模が大きい取引所であるため、上場廃止の発表でトークン価格が急落・急騰するケースも多くみられます。

デリストはユーザーの資産に直接影響を与えるため、Binanceでは上場廃止が決定されると、取引停止前に公式アナウンスを出すのが通例です。

デリストになる理由

Binanceはマーケットの健全性を維持するため、定期的に上場銘柄の審査を行い、市場の変化に対応し続けています。その結果、以下の基準を満たさなくなったコインやトークンは、精査を経てデリスト(上場廃止)の対象となります。

  • プロジェクトチームの活動状況・コミットメント
  • 技術開発や改善の進捗
  • 流動性・取引量の水準
  • 規制対応・法令遵守の状況
  • コミュニティやユーザーとの関与度
  • 不正行為の履歴や管理体制の問題
  • 市場評価やプロジェクトの将来性

Binanceは取引量、プロジェクトの健全性、規制対応など、複数の観点から総合的に判断を行い、上場廃止を決定します。

Binanceのデリストの流れ

Binanceのデリストは通常、以下のような流れで進行します。

  1. 公式発表:Binanceが公式アナウンスメントやSNSを通じてデリスト銘柄、取引停止日時、出金期限などを発表
  2. 取引停止:指定日時にすべての取引ペア(例:XYZ/USDT、XYZ/BTCなど)が停止し、新規の売買注文が不可に
  3. 出金可能期間:取引停止後も一定期間(通常数週間~数カ月間)は他ウォレットや他取引所に送金可能
  4. 完全停止:期限後は出金もできなくなり、デリスト銘柄は完全に消去される

コミュニティ投票によるデリスト制度の導入

2025年3月からは、従来の内部審査に加え、ユーザーによる「デリスト投票制度」が導入されました。

投票結果そのものが即デリストを決めるわけではありませんが、Binanceの審査プロセスに強い影響を与える要素となります。

これにより、より透明性が高く、コミュニティの意見が反映されやすいデリストプロセスが期待されています。

【過去データ】半年間のBinance上場廃止銘柄の値動き

Binanceのデリスト銘柄の過去の値動きを分析することで、利益のチャンスを探る手がかりが得られます。

ここでは、2025年2月から7月までの半年間にBinanceでデリストされた銘柄のデータをもとに、発表後の具体的な値動きパターンと市場の反応を詳細に分析します。

過去半年のデリスト対象銘柄と各種データ一覧

以下の表は、2025年2月から7月にかけてBinanceがデリストを発表した、合計32銘柄のデータです。

銘柄発表日(JST)取引タイプ発表後1分値動き(%)発表後5分値動き(%)発表後60分値動き(%)最大下落率60分(%)リバウンド60分(%)出来高比率(後/前)変化率+24時間(%)変化率+2日(%)発表前FundingRate(%)発表後FundingRate(%)
AMB2025-02-17 16:00現物-12.9-12.9-23.6-20.9-3.52011.2-42-47
CLV2025-02-17 16:00現物-2.1-2.4-10-13.8445299.7-18.3-23.7
STMX2025-02-17 16:00現物0.4-2.5-6.9-7.40.6823.1-13-11
VITE2025-02-17 16:00現物-12.4-36.9-32.6-38.59.612960.5-49.1-51
AERGO2025-03-21 14:50現物・perp-3.9-5.7-4.3-6.11.9796.4-5.7-9.2-0.2165-0.7984
AST2025-03-21 14:50現物-0.9-9.4-28.5-31.13.813337.8-27.9-31.4
BURGER2025-03-21 14:50現物-16.4-24.6-45.9-47.32.720565.4-53.3-65.4
COMBO2025-03-21 14:50現物・perp-2.9-1.4-6.9-8.61.8817-11.7-15.50.006-0.4707
LINA2025-03-21 14:50現物・perp-12.4-7.3-14.2-21.69.4217.5-51.7-54.40.010.0059
BADGER2025-04-08 15:00現物・perp-5-5.9-10.9-11.20.31100.4-22.4-18.50.005-1.4461
BAL2025-04-08 15:00現物・perp-7.7-5-26.5-27.41.23243.1-16.1-16.60.01-0.745
BETA2025-04-08 15:00現物-0.9-13.9-48.9-490.217563.2-62.9-58.9
CREAM2025-04-08 15:00現物-0.9-21.1-44.7-486.38051.8-63.9-57.4
CTXC2025-04-08 15:00現物-4.3-10.5-20.2-19.4-18552.5-41.4-34.2
ELF2025-04-08 15:00現物-0.5-0.8-2.4-2.40293.9-1110.9
FIRO2025-04-08 15:00現物-0.6-17-37.1-38.62.511256.9-52-45.8
HARD2025-04-08 15:00現物-1.5-4.4-42.2-43.429267.8-68-64.1
NULS2025-04-08 15:00現物・perp-15.8-19.1-38-391.67643.4-47.6-40.50.005-0.2378
PROS2025-04-08 15:00現物-7.2-26.7-50.2-49.4-1.736153.6-64.8-57.4
SNT2025-04-08 15:00現物・perp-1.9-0.7-8-8.91.1743.7-14.535.80.0050.005
TROY2025-04-08 15:00現物・perp-9-12.8-28.9-30.62.510779.6-42.9-22.10.005-0.0421
UFT2025-04-08 15:00現物-0.7-7.8-29.7-30.412033-49.9-41.6
VIDT2025-04-08 15:00現物・perp-2.5-8.2-28.7-29.61.32039.2-4.76.80.0050.005
ALPACA2025-04-24 13:00現物・perp-16.9-12.667.8-16.910217.198.1455.7-0.0257-0.1451
PDA2025-04-24 13:00現物-1.4-23.9-16.1-23.91.322.8-12.1-10.9
VIB2025-04-24 13:00現物-7.1-19.8-27.1-33.910.461.3-32.2-29.5
WING2025-04-24 13:00現物-4.9-14.9-19.5-26.910.151.9-25.8-22.2
ALPHA2025-06-26 16:00現物・perp4.820.84.2-0.64.8926.7-7.1-10.1-0.0575-0.1824
BSW2025-06-26 16:00現物・perp-3.519.621.6-832.2945.915.68.5-0.0476-0.0529
KMD2025-06-26 16:00現物-36-38.5-26.1-43.23044681-25.2-34.5
LEVER2025-06-26 16:00現物・perp-2.11-1.8-7.35.910447.6-16.7-17.20.01-0.0684
LTO2025-06-26 16:00現物-8.6-39.1-25.8-40.12421922.5-30.5-43
平均値-6.2-11.3-19.1-25.68.67959.3-27.25-12.68-0.02-0.32

これらの銘柄について、デリスト発表からの経過時間ごとの値動きを詳細に解析しました。

全体的な傾向

まず全体の傾向として、Binanceでデリストが発表された銘柄は、急激な価格変動を起こします。データを分析すると、その影響は発表直後からはっきりと表れています。

発表後の平均的な下落率は以下のとおりです。

  • 1分後:平均下落率 −6,2%、出来高は約80倍に急増
  • 5分後:平均下落率 −11.3%
  • 60分後:平均下落率 −19.1%、最大下落率は平均で-25.6%

1分以内に5%以上下落するケースが目立ち、60分以内に最も大きな値下がりが発生する傾向があります。この頃にはパニック売りが一巡し、下落もひとまず落ち着きます。

しかし、24時間後も8割以上の銘柄がマイナス圏にとどまり、急反発に転じるのは1割強です。さらに1週間後には平均50%超の大幅な下落が確認され、多くの銘柄はそのまま回復できずに推移しています。

【データから読み解く】上場廃止発表後の値動きパターン

Binanceのデリスト発表による対象銘柄の値動きには、いくつかの特徴的なパターンがあります。実際の価格推移・出来高データをもとに、その傾向を詳しく見ていきます。

①パニック売り:価格と出来高が急変

ほとんどのデリスト銘柄において、発表直後はパニック売りが発生しています。

1分後に価格は平均-6.2%下落し、60分後には-19.1%まで拡大します。最も下落したBURGERでは-46%、VITEは-32%を記録し、買い板が一気に「真空化」していることがわかります。

①パニック売り:価格と出来高が急変1
出典:coingecko

デリスト発表後は、出来高も爆発的に増加します。発表前1時間と比較すると平均約80倍、KMD(コモド)では最大447倍に増加しました。デリスト情報が出た瞬間に売りが殺到する様子が見て取れます。

①パニック売り:価格と出来高が急変2
出典:coingecko

②出来高に注目した2つの下落パターン

デリスト発表後の値動きを観察すると、価格と出来高の関係によって、主に2つの下落パターンに分類できることがわかりました。

A:売り殺到型=大幅下落

ひとつは、出来高急増に伴って暴落するタイプです。例えばVITEは、出来高が約130倍に膨らみ、価格がわずか1時間で最大-38%急落しています。これは、買い注文が極端に少なく、一方向に売りが集中した結果といえます。

出典:coinmarketcap

B:バランス型=下げ小幅

もうひとつは、出来高は増えているものの、価格の下落が比較的抑えられているパターンです。たとえばAERGOは、出来高が約9倍に増加したものの、60分後の下落幅は約-4.3%に留まりました。一定の買い支えが存在し、売り圧力を相殺していた可能性があります。

このように、出来高の「量」だけでなく、「値動きとのバランス」を見ることで、市場の内情や売買の圧力構造をより精緻に読み解くことができます。

B:バランス型=下げ小幅
出典:coingecko

③例外的に急騰した例(ALPACA・BSW)

ほとんどのデリスト銘柄は発表後に大きく下落し、そのまま低迷を続けます。

しかし、ごく一部の銘柄では例外的なリバウンド、あるいは異例の上昇が見られました。今回の対象銘柄では、Alpaca Finance(ALPACA)とBiswap(BSW)が該当します。

ALPACAはデリスト発表直後60分で、価格が67.8%急騰し、出来高も前日比で400%超に跳ね上がりました。その後も勢いは続き、7日後には +640%を記録し、出来高も35倍に増加しています。

③例外的に急騰した例(ALPACA・BSW)1
出典:coingecko

BSWも同様で、60分後に +21.6%上昇し、発表当日(日本時間6月26日)中に約88%急騰しました。

③例外的に急騰した例(ALPACA・BSW)2
出典:coingecko

これらの銘柄に共通するのは、小型で流動性が低い点と、過度なショートポジションが積み上がっていたと推測される点です。デリスト発表が、短期投機筋の介入やショートポジションの巻き戻し(いわゆる「踏み上げ」)を誘発し、逆に価格を押し上げたと考えられます。

④取引停止前日のリバウンドは限定的

デリスト発表から60分後には、一時的なパニック売りが収まり、下落が落ち着く傾向が見られます。

しかし、その後の価格が反発した例は少なく、最終取引日前までの平均リバウンド率は、 約+2%にとどまりました。また、発表から24時間後も8割強の銘柄がマイナス圏にとどまり、7日後でも -50%以上下がったままというケースがほとんどです。

こうしたデータから、デリスト銘柄の安値拾いは、かなりリスクが高い戦略だとわかります。安易な逆張りは控え、むしろALPACAやBSWのような、まれな急騰銘柄を見極める視点が、デリスト相場で利益を狙う上では大切といえるでしょう。

時価総額と値動き幅の相関関係

デリスト銘柄の値動きを分析すると、時価総額の規模と下落率の間には負の相関関係が見られました。プロジェクト規模が大きい銘柄ほど、デリスト発表後の下落幅が小さい傾向があります。

たとえば比較的大規模なAERGOは、デリスト発表後60分間の最大下落率が -6.1%にとどまりました。一方、時価総額の小さい小型銘柄では、下落率が大きくなる傾向が顕著です。

多くのケースでは、下落幅は -10%から-30%に集中していますが、中には±50%以上という外れ値も確認されています。特に小型銘柄では、予期せぬ大幅変動が起こりやすいことがデータから見えます。

過去の値動き傾向から見える5つの実践的トレード戦略

前章で整理した、過去半年にBinanceでデリストされた32銘柄の値動きパターンをもとに、ここからは5つの実践的なトレード戦略を時系列で解説します。

①発表直後の急騰を狙うロング(リスク大)

デリスト銘柄の多くは発表後に急落しますが、まれにALPACAのように急騰する例もあります(前章③)。この動きに合わせてロング(買い)を仕掛けて利益を狙う戦略です。

急騰のきっかけのひとつは、短期投機筋の介入や、事前に積み上がったショートポジションの巻き戻し(踏み上げ)です。

時価総額が小さく流動性の低い銘柄では、デリスト発表が逆に売り方の買い戻しを誘発し、価格が急騰するケースがあります。これはいわば「仕手的な動き」に近い現象です。

ただし、この戦略は非常にハイリスクであることには注意が必要です。ほとんどの銘柄は発表後に下落し、急騰するのはごく一部です。発表後の急騰を狙ったロングを実践する場合は、初動のみに絞って、少額かつ短期勝負に徹することを強くおすすめします。

②パニック売りを狙うショート(リスク中)

Binanceで上場廃止が発表された銘柄は、発表直後から価格を大きく下げる傾向があります。これは市場が即座に反応し、売りが一気に加速するためです(前章①)。

この下落トレンドを捉えて空売り(ショート)を仕掛けるのは、デリスト相場でよく使われる戦略のひとつです。

分析の結果、発表直後から60分間は、比較的利益を取りやすい時間帯です。分析対象の32銘柄では、この間の最大下落率の平均は20%以上に達し、KMDでは発表後60分の出来高が約447倍に達するなど、極端なパニック相場が観測されています。

特に流動性の高い銘柄では、短時間に大きな値動きが生じやすいため、より大きな利益を得られるチャンスがあります。

ただし、急反発による損失リスクもあります。ショート戦略を実践する際は、損切りラインの徹底、ポジションサイズの厳格な管理、そして過度なレバレッジを避けるといった厳密なリスク管理が欠かせません。

③急落直後の逆張り(短期勝負)

デリスト発表直後の急落で「売られすぎ」(前章①)になった銘柄に、一時的な反発を狙ってロング(買い)を仕掛ける戦略です。上場廃止の発表で限界まで売られた銘柄は、一時的なリバウンドが起きやすい傾向があります。

市場がショートポジション(売り持ち)に大きく傾いていると、そこに買いが入ることで急騰が起こることがあります。これは「ショートスクイーズ」と呼ばれ、空売りしていた投資家が損失確定のために買い戻しを迫られ、その連鎖でさらに買い圧力が高まる現象です(前章③)。

過去半年間にデリストが発表された銘柄の中では、発表後に30%以上下落した銘柄の約半数が、24時間以内に10%前後の反発をしています。特にファンディングレート(FR)が大きくマイナスに傾いている銘柄では、ショートスクイーズが起こりやすいと考えられます。

リバウンドを狙う際は、発表後3時間以内のタイミングで30%以上の急落があり、かつ出来高が2倍以上に増えている銘柄などを目安にします。ただし、短期勝負であること、そして急な再下落リスクがあることを忘れないようにしましょう。

④アービトラージ(裁定取引)

デリスト発表は、Binanceだけでなく、他の取引所で取引されている同じ銘柄の価格にも間接的な影響を及ぼすことがあります。ただし、多くの場合、まずはBinance側で急落が起こり、それにより一時的に他取引所との間に大きな価格差(乖離)が生じることがあります。

こうしたタイミングで活用できるのが、アービトラージ(裁定取引)です。

この戦略では、価格が安い取引所で買い、同時に価格が高い取引所で売ることで、その差額を利益として確保します。乖離が縮小したタイミングで決済することで、比較的リスクを抑えた取引が可能です。

デリスト発表直後は特に価格の歪みが生じやすく、アービトラージが狙いやすい局面です。

ただし、こうしたチャンスは一瞬で終わることも多く、秒単位の判断力が求められます。どれくらいの乖離が発生し、どの取引所間で大きく開きやすいかは、銘柄や市場状況によって異なるため、事前の情報収集とリアルタイムのモニタリングが欠かせません。

⑤最終日前のリバウンド狙い

デリスト銘柄は、最終的な取引停止日が近づくと、小幅にリバウンドすることがあります。ショートポジションの決済や、資金移動のための買い戻しが原因と考えられます(前章④)。

今回の分析対象となった32銘柄中8銘柄(約25%)が、取引停止の24〜6時間前にかけて10%前後リバウンドしています。

短期一点勝負として狙える余地はありますが、非常にシビアな時間管理が必要な戦略です。

エントリーとエグジットの判断基準

この戦略を実践する際は、エントリー・エグジットの目安やリスク管理をしっかり決めておくことが不可欠です。

  • 監視:取引停止1〜2日前から出来高の推移を確認。2日連続で減少後、当日150%以上に反転した銘柄が狙い目。
  • エントリー:停止12〜18時間前、VWAP超えや15分足小陽線を確認後、逆指値成行で買い。
  • 利確:+10%前後を目標に、遅くとも停止4時間前に決済。
  • 損切り:2時間以内に+3%届かなければ撤退。

板が極端に薄くなるため、ロットは小さめに持つことが原則です。また、出金停止のアナウンスが出た場合は、資金拘束のリスクがあるため、直ちにポジションを解消しましょう。

Binanceの上場廃止発表をいち早く察知する方法

デリスト銘柄で利益を狙うためには、Binanceからの発表を素早く察知することが何より重要です。発表後のわずか数分、場合によっては数秒の遅れがトレード結果に大きな差を生むこともあります。

ここでは、Binanceのデリスト発表をリアルタイムでキャッチするための、効果的な方法を紹介します。

公式Xアカウントをプッシュ通知

Binanceのデリスト発表は、通常、公式のX(旧Twitter)公式アカウント「@binance」で最初に行われます。このアカウントのプッシュ通知をオンに設定することで、発表と同時にスマートフォンやPCに通知が届くため、いち早く情報をキャッチできます。

通知設定は①自分のアカウント全体の通知と②Binanceアカウント個別の通知の2段階の設定が必要です。それぞれ以下のように設定します。

①自分のXアカウント全体の通知設定

自分のアカウントに届く全般的な通知設定画面です。以下の手順でプッシュ通知を有効にします。

  1. Xアプリを開き、プロフィールアイコンをタップ
  2. 「設定とプライバシー」を選択
  3. 「通知」
  4. 「設定」
  5. プッシュ通知をオンにする

プッシュ通知の種類は、「ポスト」や「@ツイートと返信」などからカスタマイズできます。ここでは「ポスト」の通知をオンにします。

自分のXアカウント全体の通知設定

②Binance公式アカウントの個別通知設定

続いて、Binance公式アカウントの個別通知設定を以下の手順で行います。

  1. Binance公式アカウント(@binance)をフォロー
  2. 画面右上またはプロフィール横の「ベルマーク」をタップ
  3. アカウント通知の「すべてのポスト」を選択
②Binance公式アカウントの個別通知設定

これで、デリスト発表を含むすべての投稿がプッシュ通知されます。

過去パターンから見るデリスト発表タイミング

Binanceのデリスト発表には、過去データから見えてくるいくつかのパターンがあります。以下の傾向を知っておくことで、発表タイミングをある程度予測し、より早く対応することが可能です。

  • 発表日は日本時間の平日が多い
  • 発表時間は日本時間13時〜16時が多い
  • 取引停止は日本時間12時(UTC3時)が多い
  • 発表から停止までの猶予は約1週間

Binance上場廃止銘柄で利益を狙うための準備

日本居住者はBinance Globalが使えないため、デリスト発表に備えて、取扱銘柄数の多い他の海外取引所にあらかじめ口座を開設しておくことが重要です。

  • 海外取引所の登録完了
  • 資金の入金完了

デリスト発表は予告なく行われ、発表直後が最大のチャンスです。発表を見てから慌てて口座を開設していては出遅れてしまい、入金が間に合わなければチャンスを逃すことになります。

すぐに売買できる状態を整えておくことが、デリスト相場で勝つための絶対条件です。

日本から利用可能な取引所のアカウントを開設する

Binanceのデリスト銘柄を取引するためには、MEXCBybitなどの海外取引所(CEX)にあらかじめアカウントを開設しておきます。また、HyperliquidのようなDEX(分散型取引所)では、ウォレットを接続するだけで取引が始められます。これらの取引所は多くのアルトコインを取り扱っており、デリスト銘柄が上場している可能性が高いです。

CEX(中央集権型取引所)でのアカウント開設の一般的な流れは、次のとおりです。

  1. 登録:メールアドレスまたは携帯電話番号でアカウントを登録し、パスワードを設定
  2. 本人確認(KYC):パスポートや運転免許証などの身分証明書を提出し、セルフィー(自撮り)をアップロードして本人確認を完了
  3. セキュリティ設定:Google Authenticatorなどの二段階認証(2FA)を設定
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関連:MEXCの口座開設・登録方法|本人確認・セキュリティ設定手順も紹介【PC&スマホ版】
関連:Bybitの口座開設方法|登録できない場合の対処方法も解説

日本の取引所から海外取引所へ送金するステップ

海外取引所で仮想通貨を取引するには、USDT(テザー)などのステーブルコインが必要になります。

日本円からUSDTを用意し、海外取引所で取引を始めるまでのステップは以下のとおりです。

  1. 国内仮想通貨取引所の口座開設
  2. 国内仮想通貨取引所へ日本円を入金
  3. 元手となる通貨(BTCやETHなど)を購入
  4. 海外仮想通貨取引所の口座を開設
  5. 元手通貨を海外仮想通貨取引所へ送金
  6. 元手通貨でUSDT(Tether)を購入
  7. デリスト発表に備える

    おすすめ国内仮想通貨取引所

    • GMOコイン
      GMOコインは、手数料の安さと取扱銘柄の豊富さで定評のある国内取引所です。特に仮想通貨の送金手数料が無料であるため、海外仮想通貨取引所やMetaMask(メタマスク)などへの送金におすすめです。
    • コインチェック
      コインチェックは国内でもトップクラスのユーザー数を持つ仮想通貨取引所です。仮想通貨の売買手数料が無料で、積立やレンディングなど豊富なサービスを提供しています。特にスマホアプリの操作性やデザインが高評価で、仮想通貨初心者におすすめの取引所です。
    • ビットバンク
      ビットバンクは、高いセキュリティと多様な取扱銘柄が魅力の国内仮想通貨取引所です。預かり資産の大半をコールドウォレットで管理し、マルチシグ対応など堅牢なセキュリティ体制を整えています。現物取引に加え、信用取引やレンディングサービスも提供しており、取引スタイルに応じた柔軟な運用が可能です。また、板取引に対応しており、スプレッドが狭く中上級者にも人気です。
    • bitFlyer
      bitFlyerは、国内最大級のビットコイン取引量を誇る国内取引所です。ビットコインが貯まるクレジットカードや、Vポイント(旧Tポイント)をビットコインに交換できるサービスが評判です。さらに、少額から仮想通貨を手数料無料で購入できる点も魅力です。

    国内取引所は、トラベルルールの影響で海外取引所との送金が制限される場合があります。そんなときは、メタマスクなどのプライベートウォレットを経由すれば問題ありません。

    資金の移動は、いきなり大金を入金せず、まずは少額のUSDTなどでテスト送金を行い、入金の流れや反映の確認をしておくと安心です。

    また、実際に少額で買いや売りの注文を試し、指値、成行、逆指値などの使い方に慣れておくと、デリスト発表後の急変動でも焦らずに対応できます。

    デリスト発表の通知から取引完了までの流れ

    デリスト発表通知を受け取ってから、実際に取引を完了させるまでの具体的なステップは以下のとおりです。

    1. アラート受信(プッシュ通知など)
    2. トレード可否チェック(対象銘柄がMEXC/Bybit/Hyperliquidなどに上場済みか)
    3. 注文(ロングorショート)
    4. 値動き監視・パターン見極め
    5. 目標利確達成・ポジションクローズ

    一連の流れを事前に把握しておくことで、発表後の混乱時でも冷静かつ迅速に対応できます。

    まとめ

    Binanceのデリスト発表は、日本時間の平日13〜16時に集中する傾向があるため、この時間帯を意識しておくと、発表をいち早く察知できます。

    通知を受け取ったら即行動できるよう、事前に海外取引所の口座開設やUSDTなどの資金準備を済ませておきましょう。

    戦略の流れとしては、発表直後の数時間は順張りショートで急落を狙い、その後1日ほど経過してからは「売られすぎ」を狙った逆張りロングやアービトラージなどです。取引停止の前日には小幅なリバウンドを狙う戦術もあります。

    どの戦略でも、ロットは小さめに抑え、利確・損切りの目安を事前に明確化することが大前提です。デリスト銘柄は板が薄く、予想外の値動きが起きやすいため、「小口・即撤退」の姿勢と徹底したリスク管理が成功のカギとなります。

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