暗号資産(仮想通貨)取引所や独自ウォレットを展開するバックパックは9日、総供給量10億枚のトークノミクス概要を明らかにした。公開したトークノミクスは、チームや初期投資家がプロダクトの成長前に利益を得られない仕組みを採用し、ユーザーへのインセンティブを重視した設計になっている。
チーム・投資家の直接配分を排除、コーポレート・トレジャリーとしてIPO後1年間はロック
バックパックが発表した具体的なトークン配分については以下のとおりだ。
- トークン生成イベント(TGE)供給:25%
- ポイント保有者:24%
- Mad Lads保有者:1%
- Pre-IPO(段階的なユーザー報酬):37.5%
- Post-IPO(コーポレート・トレジャリー):37.5%
この配分では、創業者、従業員、投資家に対する直接的なトークン割当は行われていない。チーム分は「コーポレート・トレジャリー」として保有され、少なくともIPO後1年間は完全にロックされるとしている。
CEOが語る「インサイダーの売り抜けを防ぐ」設計思想
バックパックCEOであるアルマーニ・フェランテ氏は、トークノミクスの基本方針として「インサイダーが一般ユーザーに売り抜け(ダンプ)することを不可能にする」という点を掲げている。
フェランテ氏は、トークンが単なる報酬手段ではなく、ユーザー活動を通じた実際の成長を促進するための設計であると説明。地域の新規開放や新プロダクトのローンチなど、重要なマイルストーン達成に応じてトークンが段階的にユーザーへアンロックされる仕組みだという。
アンロックに関しては実際の成長に基づいて供給量を増やすことを目指しており、フェランテ氏は「追加される成長価値がトークン供給の希薄化を上回る限り、ユーザーへのアンロックを継続できる」と強調している。
評価額10億ドルでの資金調達を検討か
報道によると、バックパックは新たな資金調達ラウンドを検討しているという。同社はプレマネー評価額10億ドル(約1,555億円)で、約5,000万ドル(約77億円)を調達する意向だと関係者筋が語っている。協議次第では、調達額が増える可能性も示唆されている。
この資金調達が実現すれば、同社はトークン発行前段階の暗号資産スタートアップとしてユニコーン企業に仲間入りする可能性が示されている。なお、同社は2024年2月にジャンプ・クリプトやハッシュドなどの投資家が参加するシリーズAラウンドにて、1,700万ドル(約26億円)の資金調達を完了している。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.5円)




