米資産運用会社ARKインベストは、年次リサーチレポート「Big Ideas 2026」を公開し、ビットコイン
BTCの時価総額が2030年に16兆ドル(約2,500兆円)へ達するとの予測を示している。2026年1月時点の2兆ドル(約300兆円)から約8倍の成長となり、年平均成長率(CAGR)は約68%に相当する。
機関投資家の参入とデジタルゴールド需要が成長をけん引
ARKは、ビットコインの成長を支える6つの要因を分析した。
最大の成長要因は機関投資家の参入とのこと。金を除くグローバル市場のポートフォリオ200兆ドル(約3京1,600兆円)のうち、標準ケースで2.5%がビットコインに配分されると想定しており、5兆ドル(約790兆円)の資金流入が見込まれる。
次に大きいのがデジタルゴールドとしての需要である。金の時価総額24.4兆ドル(約3,856兆円)に対し、標準ケースで40%の浸透率を想定し、9.8兆ドル(約1,548兆円)の価値の創出につながると試算した。金の時価総額は2025年に64.5%上昇しており、前年予測からTAM(獲得可能な市場規模)が37%拡大している。
一方、新興国における安全資産としての浸透率予測は前年から80%下方修正された。ステーブルコインの急速な普及を受け、新興国でのビットコイン需要が当初の想定より限定的になるとの判断によるものである。標準ケースでは新興国の通貨供給量68兆ドル(約1京744兆円)の0.5%である3,390億ドル(約54兆円)の影響が見込まれる。
このほか、国家準備金、企業の財務資産、ビットコインのオンチェーン金融サービスも成長に寄与するとしている。
ビットコインは、リスク1単位あたりのリターンを示すシャープレシオでもイーサリアム
ETHやソラナ
SOLなど他の主要の暗号資産を上回った。ARKは、ビットコインが安全資産としての役割を強め、ボラティリティが低下傾向にあると指摘している。
本レポートでは、デジタル資産市場全体が2030年に28兆ドル(約4,448兆円)へ成長し、ビットコインがその約70%を占めるとの見通しも示された。機関投資家の本格参入とデジタルゴールドとしての地位の確立が、今後のビットコインの時価総額の成長において焦点になるだろう。
関連:先週のデジタル資産ETFに7億ドル超の流入、市場底打ちの兆しか=CoinShares
関連:ARK、ビットコインETF保有企業を上位3位に配置──ARKW最新ポートフォリオで暗号資産関連が約16%
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.86円)
関連銘柄:
BTC
ETH
SOL




