Animoca Brands、ソニー「Soneium」と提携──アニメ×Web3の分散型ID「Anime ID」発表

JinaCoin編集部
10 Min Read
animoca brands公式サイトより引用

アニメを軸にWeb3のデジタルID構築へ

Web3・ブロックチェーン分野に特化したベンチャーキャピタル「Animoca Brands(アニモカブランズ)」は27日、日本の総合電機メーカー「Sony(ソニー)」が開発するイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」との戦略的パートナーシップを発表した。

この提携を通じて、アニモカ・ブランズが展開するデジタルIDインフラ「Moca Network(モカ・ネットワーク)」は、ソニューム上にアイデンティティ・レイヤーを構築する。その第1弾として、アニメ関連プロジェクト「San FranTokyo(サン・フラントーキョー)」が主導する分散型IDおよび信用評価システム「Anime ID(アニメID)」が導入される予定だ。これにより、ユーザーエンゲージメントの強化や、ソニューム上のパートナーによるデータクレデンシャルの発行・検証が可能となる。

モカ・ネットワークによるこの取り組みは、ユーザーがブロックチェーン上で自身のアイデンティティと信用情報を保持しながら、複数のアプリケーションを横断的に利用できる、分散型のデジタル・エコシステム構築を目的としている。モカ・ネットワークが提供する「AIR SDK(Account, Identity, and Reputation SDK)」がソニュームに統合されることで、ユーザーはアカウント情報、DID、実績などを一元管理できるようになる。

アニメ×Web3の可能性

今回の提携では、サン・フラントーキョーとアニモカ・ブランズが連携し、アニメをテーマにしたカルチャーキャンペーンをソニューム上で展開する計画も含まれている。これにより、アニメファンをソニーのブロックチェーンへと誘導し、Web3上で新たなアニメ体験へと接続させることを狙う。

アニメIDは、モカ・ネットワークのAIR SDKを活用する最初の分散型IDレイヤーとして、アニメに特化した体験を提供するための基盤となる。ソニューム上で提供されるさまざまなアニメ関連dApps(分散型アプリケーション)において、ユーザーは一貫したデジタルアイデンティティでの参加が可能になる。

Web3におけるIDと信用の可視化は、信頼性の高いコミュニティ形成に不可欠である。特にアニメというグローバルで熱量の高いカルチャーと連動することで、分散型技術は新たなファン経済圏の創出に寄与しうる。今回の取り組みは、エンタメとテクノロジーの架け橋となる重要な試金石になると評価できる。

関連:ソニューム、メインネットをローンチ|ソニーが挑むWeb3新潮流
関連:AstarとSoneium、大規模リワードキャンペーンを開始|総額約6.3億円

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

Share This Article
JinaCoin編集部です。JinaCoinは、株式会社jaybeが運営する仮想通貨情報専門メディアです。 正確性・信頼性・独立性を担保するため編集ガイドラインに沿って、コンテンツ制作を行なっています。 一般社団法人 ブロックチェーン推進協会所属
Leave a Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA