ナスダック上場で中国のインターネット企業であるAirNet Technology Inc.(ネアネット・テクノロジー、ティッカー:ANTE)は4日、過去の資金調達ラウンドで発行されたワラントの行使により、約296,367 SOL(ソラナ)を取得したと発表した。この取得は、同社のデジタル資産エコシステムへの戦略的転換における重要な進展として注目されている。
ワラント行使による大規模ソラナ取得
今回取得した約296,367 SOLは、エアネットが過去の資金調達ラウンドで発行したワラントの行使によるものである。現在のソラナ価格(約200ドル前後)で計算すると、約6,000万ドル(約88億円)相当の価値を持つ大規模な暗号資産(仮想通貨)取得となる。
ダン・シャオCEOは「ソラナのような著名なデジタル資産でワラントが行使されたことは、投資家が当社の新しい方向性に対して持つ信頼の証である」とコメントし、投資家からの強い支持を強調している。
このソラナ取得により、エアネットの仮想通貨ポートフォリオは大幅に多様化された。同社は先月、1億8,000万ドルの資金調達を完了し、その全額を仮想通貨の購入費用に充当している。調達資金の内訳は約819.07 BTC(ビットコイン)と約19,928.91 ETH(イーサリアム)となっており、今回のソラナ取得と合わせて、主要仮想通貨3通貨による戦略的ポートフォリオが完成した。
この構成は仮想通貨市場の多様性を反映しており、ビットコインの価値保存機能、イーサリアムのスマートコントラクト基盤、ソラナの高性能ブロックチェーンという、それぞれ異なる特性を持つ資産への分散投資を実現している。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.642円)