分散型金融(DeFi)プロトコル「Aave(アーベ)」を開発するアーベ・ラボの子会社「Push Virtual Assets Ireland Limited」が、欧州連合(EU)の暗号資産規制「MiCAR」の下で暗号資産サービスプロバイダー(CASP)認可を取得した。アイルランド中央銀行から認可を受け、欧州経済領域(EEA)全域でサービス展開が可能となる。アーベ・ラボが11月13日に発表した。
欧州で手数料無料のオン・オフランプを実現
今回の認可により、アーベは「Push」と呼ばれる手数料無料のステーブルコイン入出金サービスを提供する。ユーザーはEEA全域で規制に準拠した形でアーベプロトコルにアクセスできるようになる。
アーベ・ラボの創業者スタニ・クレチョフ氏は「規制の明確化により、暗号資産企業が欧州市場で事業を展開しやすくなる」と述べ、MiCARがもたらす透明性を評価した。
ステーブルコイン市場は2025年に入り3,000億ドルを突破し、急速に拡大している。MiCARは2024年6月30日から段階的に施行が始まり、暗号資産取引所やステーブルコイン発行者に対する規制枠組みを提供している。
アーベは今回の認可取得により、規制環境が整備された欧州市場でのプレゼンス強化を狙う。




