大手DeFi(分散型金融)プロトコルのAave(アーベ)は18日、新しい高利回り貯蓄アプリ「Aave App」を発表した。アプリは現在、iOSのみの「早期アクセス」の段階にあり、ウェイトリストへの登録受付を開始している。
最大年利6.5%、銀行口座・ステーブルコインなどの入金に対応
アーベの発表および公式サイトによると、「Aave App」は以下の特徴を持つ貯蓄アプリとのこと。
- 提供金利:基本金利6%APYで条件を満たすと最大で6.5%の年間利回りを提供する。さらに、本人確認、自動入金、友人招待などの条件を満たすことで、将来的には年間最大9%APYを得られるようになるとしている。
- 利息の仕組み:利息はAaveプロトコルへの預金によって生み出される。利息は「毎秒」複利計算され、ユーザーはアプリ上でリアルタイムに貯蓄の増加を確認できる。
- 資産保護:最大100万ドルまでの残高保護を提供する。
- 入出金:12,000以上の銀行、デビットカード、およびステーブルコインからの入金に対応。出金は待機期間やペナルティなしで「いつでも」可能だとしている。
- その他の機能:「Auto Saver」機能による定期的な自動入金や、アプリ内で将来の貯蓄額をシミュレーションする機能も搭載する。
- 最低預金額:最低預金額は「0.01ドル」。
なお、AndroidとWebについては「近日対応予定」とのことだ。
Aave Appは現在早期アクセス段階で、サービスは未開始だ。最大6.5%の金利は一般的な銀行預金金利を大きく上回り、12,000以上の銀行からの直接入金に対応することで、従来のDeFiプロトコルよりも利用しやすい設計となっている。
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