DX・システム開発支援事業を展開する東証グロース市場上場のバリュークリエーション(9238)は25日、1億円相当のビットコインを追加購入したと発表した。同社は取締役会で購入を決議し、即日実行している。
累計保有量は13.3BTC
同社の暗号資産(仮想通貨)投資は複雑な売買経緯を辿っている。8月14日に保有資産22.36BTCを全売却し5,000万円の売却益を計上したものの、6日後の8月20日に1億円で6.16BTCを再購入した。その後10月6日に6.16BTC全量を売却し500万円の売却益を計上、暗号資産残高はゼロになっていた。
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10月16日に同社は取締役会で1億円のビットコイン購入を決議し、11月7日に6.239BTCを取得した。平均取得単価は1BTC当たり1,603万2,231円、購入金額は1億2万5,090円だった。
今回11月25日の購入は3度目となり、7.057BTCを取得した。購入金額は9,999万9,884円、平均取得単価は1BTC当たり1,417万0,311円。これにより、同社の保有ビットコインは合計13.296BTCとなった。
余剰資金の運用手段として暗号資産を採用
同社は購入理由について、余剰資金の一部を次の事業投資までの期間の運用手段として、一時的にビットコインなどの暗号資産に投資・保有すると説明している。必要に応じて換金することで、事業へのキャッシュに還元することも想定している。
同社は暗号資産について、「当初懐疑的な見方が主流であった暗号資産は、今やデジタル通貨として世界でその存在感を高めている」と評価した。2021年に最高値69,000ドルを記録し、デジタルゴールドとしての地位を確立したと指摘している。
さらに、2023年にはブラックロックなどの大手金融機関がビットコインETFを申請し、機関投資家の支持が高まったことにも言及した。同社は「単なる投機的な資産ではなく価値を確立しつつあり、短期的な調整はあれど常に成長し続けている」との見解を示している。
保有する暗号資産については、四半期ごとに時価評価を行い、その評価損益を損益計算書に計上する。同社は業績に著しい影響が生じる場合には、速やかに開示するとしている。
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