総投資額5億円に拡大、「デジタルゴールド」として余剰資金運用
東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社( 9238 )は15日、1億円相当のビットコイン( BTC )を追加購入することを取締役会で決議したと発表した。
今回の追加購入額は1億円で、対象資産はビットコイン1銘柄となっている。購入期間は2025年7月から12月を予定しており、既存の4億円分と合わせて累計投資額は5億円に達する見込みだ。
同社は投資理由について、「当初懐疑的な見方が主流であった暗号資産は、今やデジタル通貨として世界でその存在感を高めている」と説明。2021年にビットコインが最高値69,000ドルを記録し、「デジタルゴールド」としての地位を確立したことを挙げた。
特に2023年にブラックロックなどの大手金融機関がビットコインETFを申請し、機関投資家の支持が高まっていることを投資判断の根拠として強調。「今では単なる投機的な資産ではなく価値を確立しつつあり、短期的な調整はあれど常に成長し続けている」と市場の成熟度を評価した。
同社は今回の投資を「余剰資金の一部につき、次の事業投資までの期間の運用手段として、一時的にビットコイン等の暗号資産に投資・保有する」と位置付けている。また、「必要に応じて換金することで事業へのキャッシュにまた還元することも想定している」と柔軟な運用姿勢を示した。
今回の決定は、暗号資産(仮想通貨)を「デジタルゴールド」として位置付け、余剰資金の運用手段として活用する日本企業が増加していることを示している。ビットコインの価格動向が同社の業績に与える影響について、今後の四半期決算発表で詳細が明らかになる見通しだ。
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