UPBONDは5日、日本円建てステーブルコイン「JPYC
JPYC」を同社に貸し出して貸借料を受け取るサービス「JPYC Lending」の事前登録を、紹介経由に限って始めた。サービス開始は19日。貸借料率は通常年3%、10月19日〜12月31日のキャンペーン期間は年4%(月次複利)で、事前登録者にはキャンペーン終了後も年4%を適用する。
UPBONDのJPYC Lending、USDCに交換してらくらくちょコインで運用
同社の発表によると、利用者の契約相手はUPBONDで、JPYCの返還義務もUPBONDが負う。借り受けたJPYCの管理と送付にはFireblocksの基盤を使い、運用先は東証グロース上場のイオレが展開する暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」とする。
運用では、JPYCをUSDC(
USDC)に交換する。貸借料と返還はJPYC建てのため、為替変動に伴う損失がUPBONDの返還能力に影響する可能性があると、同社は説明している。
らくらくちょコインのサイトによると、10月のUSDCの貸借料率(年利率)は10%で、料率は月ごとに見直している。USDCの取り扱いは5月に始まった。同サービスは、株式会社J-CAMと協業して暗号資産を運用しているとしている。
UPBONDがらくらくちょコインにどのような条件で貸し出すかは、発表と利用規約には書かれていない。
両社には業務上の関係もある。イオレは2025年10月、UPBONDと暗号資産金融事業の開発パートナーとして業務提携を結んだと開示した。UPBONDの代表取締役を含むメンバーが、イオレの事業開発プロジェクトに継続的に参画する形だ。
イオレはビットコインも保有しており、JinaCoinの国内上場企業BTC保有ランキングでは169 BTCで6位につける(6日時点)。
JPYC Lendingの利用規約、返還延期やエアドロップの扱いも
5日に制定された利用規約は、この貸借取引が資金決済法上の暗号資産交換業や電子決済手段等取引業として行うものではないと定めている(第17条1項2号)。
| 項目 | 規約の内容 |
|---|---|
| 料率(第5条3項) | UPBONDの合理的な裁量で定める。合理的な理由があれば貸出条件を変更できる |
| 貸借料(第8条) | 月ごとに計算し、翌月1日に貸出数量へ加える |
| 返還申請(第6条2項) | 貸し出しから30日間は申請できない |
| 返還時期(第6条3項) | 契約終了日の翌日から10営業日以内にJPYCで返還 |
| 返還の延期(第6条4項・6項) | 申請の集中やチェーンの障害時は延期でき、延期は債務不履行に当たらない |
| 送付手数料(第9条) | 返還や貸借料の送付時の手数料は利用者が負担 |
| 分岐・エアドロップ(第17条1項5号・6号) | ハードフォークやエアドロップで生じたトークンはUPBONDに帰属 |
| 賠償の上限(第17条3項) | 故意・重過失を除き、損害発生時のJPYCの市場価値相当額が上限 |
返還はJPYCで行い、日本円への換金は別途手続きが必要になる。利用には、JPYCの発行と償還を担うJPYC EXで本人確認を済ませたアカウントとの連携が要る。
即時返還を選ぶと、申請した月の貸借料は受け取れない。運用先のらくらくちょコインでは、即時返還の場合、申請日の翌日から7営業日以内に返還するとしている。
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