28日間のテストネットで稼働率92%を達成し信頼性を実証
「U2U Network(U2Uネットワーク)」は18日、DePIN(分散型物理インフラストラクチャネットワーク)市場での存在感強化に向け、「DePIN Subnet Client(DePINサブネットクライアント)」のテスト運用を終了し、12月中に正式リリースすると発表した。
この技術は、ネットワークの効率性を高め、分散型アプリケーション(DApp)開発者とユーザーをつなぐ新たな基盤として期待されている。
U2Uネットワークは、高度なDAG(有向非巡回グラフ)技術とEVM(イーサリアム仮想マシン)互換性を基盤に、DePIN市場での断片化問題を解決する統合的なソリューションを提供している。テストネットでは28日間で1,038名が参加し、92%の稼働率を達成。この成果は、DePINサブネットクライアントの信頼性を証明するものである。
DePINサブネットクライアントは、特定のサブネット(小規模な独立ネットワーク環境)上で動作するために設計されたシステムで、ネットワーク効率化や遅延軽減を実現する。また、DPN(分散型プライベートネットワーク)や分散型ID管理などにも応用可能であり、スケーラビリティとセキュリティの両立を図っている。
これにより、開発者には効率的なDApp構築基盤を、ユーザーには多様なサービス利用の機会を提供することが可能になる。
CoinListとの提携によるインセンティブ施策
11月12日から2025年2月10日まで、U2Uネットワークはインセンティブ付きキャンペーン「U2U Incentivized Mainnet Saga Campaign」を実施している。本キャンペーンでは、合計1,000万U2Uトークンの報酬を提供し、USDT(米ドル連動型トークン)をU2Uネットワーク上のpUSDTへブリッジし、ステーキングプールにステークすることで報酬を獲得できる。
さらに、本キャンペーンは、DePIN市場初となるCoinList(コインリスト)を活用した成長支援策であり、暗号資産(仮想通貨)取引所「Bitget(ビットゲット)」との連携計画も進行中である。これらの取り組みを通じ、U2Uネットワークは東南アジアをはじめとする世界中のユーザー層拡大とエコシステムの成長を目指している。
DePINサブネットクライアントの正式リリースは、分散型インフラ市場の革新を加速させる重要な一歩となるだろう。
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アイキャッチ画像:U2U公式サイト