ストラテジーのBTC売却疑惑、セイラー氏が否定──「全くのデマだ」と明言

JinaCoin編集部
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14日、暗号資産(仮想通貨)市場で、世界最大のビットコイン投資企業ストラテジー(旧マイクロストラテジー)がビットコインを売却しているとの噂が広がった。同社ウォレットの大口移動が確認され、市場に不安が生じたためだ。しかし同社の共同創業者兼会長であるマイケル・セイラー氏がこれを否定し、「現在購入中」とSNSに投稿。動揺した投資家心理を落ち着かせる動きとなった。

SNSでの憶測が先行、CEOが買い継続をアピール

疑惑の発端は、同社関連ウォレットの大規模な送金履歴だ。移転量の大きさからSNSでは売却観測が加速した。こうした中、セイラー氏はXに「HODL」と一言投稿し、沈む船から脱出する自身の画像を添えた。この投稿は「保有継続の合図」と見る声と「ビットコイン売却」と受け取る声が割れ、さらなる混乱を招いた。

その後、100万人超のフォロワーを持つ「Walter Bloomberg」が、ストラテジーのビットコイン保有量が約47,000 BTC減少したと投稿し、移転か売却か不明と指摘したことで、市場の不安が一気に増幅した。投稿は瞬く間に広がり、売却疑惑はさらに強まった。

しかしその後、「全くのデマだ。むしろ現在ビットコインを購入中だ」と明言したことで、徐々に市場心理は落ち着きを取り戻した。

ストラテジー社はこれまでも積極的なビットコイン買い増しで知られ、財務戦略の中心にビットコインを据える姿勢を示してきた。セイラー氏は長年「長期保有こそ最良」と繰り返しており、今回の否定発言もその延長線上にあると見られている。市場では「強気継続」のシグナルとして受け止められた。

今回の騒動は、機関投資家の動きが市場心理に与える影響の大きさを示すこととなった。特に影響力のあるアカウントの投稿により、憶測が短期的に価格を動かす構造が改めて浮き彫りになった。今後はストラテジー社の追加購入やセイラー氏の発信が相場にどのように作用するかが焦点となる。

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