分散型無期限先物取引所StandX(スタンドエックス)は24日、メインネットの正式稼働を発表した。同プラットフォームは全ユーザーに開放され、BNBチェーンとソラナの2つのブロックチェーンに対応する。
利回り付きステーブルコイン「DUSD」採用、トレード中も待機中も資産が増え続ける設計
今回のメインネットローンチにおける最大の特徴は、証拠金として使用される「DUSD」の仕組みにある。発表によると、スタンドエックスでは証拠金として預け入れたDUSDが、自動的に利回りを生み出す仕様となっている。
特筆すべきは、利回り機能はポジションに使用中の証拠金だけでなく、ウォレット内の待機資金にも適用される点である。従来の分散型無期限先物取引所において、取引機会を待つ間の資金は利益を生まない「待機資金」となるのが通例であった。
しかし、スタンドエックスのシステム下では、証拠金としてロックしている間はもちろん、ウォレットに保管している状態であっても、常に資産が利回りを生み続ける環境が提供される。
メインネット公開に合わせて、独自のポイントプログラムも開始された。本プログラムでは、トレード実績に応じたポイント付与に加え、「DUSDを保有しているだけ」でもポイントが蓄積される。スタンドエックスは11月27日からDUSDの出金機能を開始すると明らかにしている。
DeFi(分散型金融)の通例として、こうした貢献度ポイントは将来実施されるエアドロップ(トークン無料配布)において、その割当量を決定する重要な指標となる可能性がある。
本システムの導入により、ユーザーはDUSD本来の機能である「自動利回り」に加え、将来のトークン価値に繋がる「保有ポイント」までも同時に獲得可能となった。つまり、トレードを行わずとも資金を配置しておくだけで、「利回り+エアドロ権利」の二つの報酬を同時に獲得できる仕組みであり、トレーダーは無駄なく資産を運用できる。
今回のローンチの要点は、取引中でも待機中でも「資金効率が最大化される」点にある。特に、市場のボラティリティが高い局面でトレードを休んでいる間も、資金を遊ばせることなく将来のエアドロップを見据えたポイント獲得ができるため、まずは資金を配置して「保有」から始める戦略も有効な選択肢と言えるだろう。
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