暗号資産(仮想通貨)のパーペチュアル先物を扱う分散型取引所(DEX)のStandX(スタンドエックス)は15日、独自トークンを発行せず、サービスを段階的に終了すると公式Xで発表した。代わりに、プロジェクトに残る収益のすべてとチームの追加資金を原資に、自前のステーブルコインDUSD(
DUSD)をユーザーへ1回限りでエアドロップする。取引は20日から決済のみとなり、出金とDUSDの償還は2027年1月31日に締め切る。スケジュールの日時はいずれも協定世界時(UTC)。
StandXのDUSDエアドロップ、11月1日から受け取り開始
配分は、プレデポジット、アルファ、メインネットでの取引、マーケットメイク、紹介の実績に基づく。シビル攻撃やウォッシュトレードの審査を通過した分が対象で、StandXは異常なアカウントの配分を調整・無効にできるとしている。
| 日時(UTC) | 日本時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 10月26日 0時 | 10月26日 9時 | 配分の確認ページを公開 |
| 11月1日 0時 | 11月1日 9時 | 受け取り開始 |
| 12月31日 8時 | 12月31日 17時 | 受け取り締め切り(未受け取り分は失効) |
受け取りには、StandXで使っているBNBチェーンかソラナのアドレスを使う。ロックアップはなく、受け取った直後から送金・売買・償還ができる。
トークンを発行しない判断について、運営チームはコミュニティにとって正しい決定だと考えているとした。一方で、時間と労力を注いだユーザーの一部が失望することは理解しているとも述べた。
StandXの運営終了スケジュール、出金は2027年1月31日まで
StandXによると、2025年11月のメインネット開始以降の利用者は23万7,000人を超え、TVL(預かり資産総額)は最高で2億ドル(約316億円)を上回った。資金のセキュリティ事故は一度もなかったという。事業と市場環境を見直した結果、段階的に運営をやめると説明している。
| 日付(UTC) | 内容 |
|---|---|
| 10月15日 | DUSDの利回りや紹介報酬などがすべて終了。ボールトの新設と新規預け入れを停止 |
| 10月20日 | パーペチュアル先物が決済のみ(Reduce-Only)に移行。新規登録とDUSDの新規発行を停止 |
| 2027年1月15日 | 残る注文を取り消し、全ポジションをその時点のマーク価格で決済。ボールトも清算し、入金を停止 |
| 2027年1月31日 | 出金とDUSD償還申請の最終日。PancakeSwapとRaydiumからDUSDの流動性を引き揚げ |
DUSDは全額担保されており、資産は全額引き出せるとしている。
出金はDUSDで受け取る形となる。USDTに換える場合は、1月31日までに償還を申請する必要がある。現行の償還手続きには7日かかり、期限内の申請分は2月7日までに完了する。1月31日を過ぎて残った残高も保有者のものとして扱い、回収にはサポートへの連絡が必要になる。
StandXは、DMで連絡したり、秘密鍵やシードフレーズ、エアドロップのための送金を求めたりすることはないとしている。公式サイト以外の受け取りリンクはすべて詐欺だとして、注意を呼びかけた。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.89円)
